◆7 生涯学習・スポーツの充実
(1)生涯学習機会の充実
生涯にわたって、いつでも、どこでも学ぶことができるよう、多様な学習機会の提供やリカレント教育の推進に取り組みます。
第7期社会教育中期計画に基づき、学校・家庭・地域との連携を強化し、「子育て支援体制の充実」「多文化交流機会の充実」「地域を知る機会の充実」「高齢者の健康」の4項目を柱とする社会教育事業を引き続き推進します。
子どもの学習機会では、本町の人材・もの・自然などのさまざまな教育資源に触れ、発見や感動を通してふるさとの良さを知るとともに、将来に向けてたくましく生きる心・体を育むことを目的としたニセコみらいラボを実施します。
高齢者の学習機会では、寿大学での学習や交流などを通して、知識と教養を高め、健康で明るく文化的な生活を送るための取り組みを行います。
(2)生涯スポーツ活動の推進
ウインタースポーツをより身近に親しむため、幼児用スキーの貸出事業やこどもスキーフェスティバル兼全町児童生徒スキー大会の開催、各種スキー教室を行います。さらに、町内各スキー場の協力を得て、子どものスキーリフト券の助成事業や、4歳以上の幼児および小学校低学年児童の保護者が購入するスキーリフト券への助成事業も継続して行います。
健康増進と親睦を目的として定着しているふれあい町民運動会や各種スポーツ大会、スポーツ推進委員が中心となり企画をしているスポーツの体験教室や夏休み期間中の町民ラジオ体操会を継続して開催するほか、競技力振興のため、スポーツ団体が主催する町長杯スポーツ大会、ニセコマラソンフェスティバルの開催を支援します。
町の少年スポーツ、健康スポーツ、競技スポーツの各分野で中心的な役割を担うニセコ町体育協会に対しては、所属団体の活動への支援を行い、地域に根ざしたスポーツ活動の推進や指導者の育成・確保に努めます。
また、学校で行われている部活動を持続可能なものとするため、ニセコ町休日部活動の地域移行検討協議会において、部活動の段階的な地域移行に向けた具体的な方策を検討していきます。
(3)生涯学習・スポーツ施設の充実
所管する各施設においては、安全かつ快適に、誰もが利用しやすい生涯学習・文化・スポーツ施設とするため、長期的な展望と整備計画を踏まえた適切な維持管理に努めます。
老朽化が課題となっている有島記念館においては、有島記念公園など周辺環境の維持を基本としながら、その活用と改修について引き続き検討を進めます。
◆8 文化・芸術の振興
(1)芸術文化活動の推進
文化・芸術は心豊かな社会の形成に寄与することから、関係団体と役割を分担・連携しながら、文化協会主催による町民向けコンサート、児童生徒を対象とした青少年芸術鑑賞会や児童生徒作品展を開催します。また、町民センターや学習交流センター「あそぶっく」、有島記念館などの施設を活用し、音楽鑑賞など芸術に触れる機会の確保に努めます。
ニセコ駅隣接地のニセコ鉄道遺産群においては、ニセコ町鉄道文化協会との連携のもと、鉄道車両を公開するイベントの開催および認知度を町内外に広める広報活動の強化やオリジナル商品の販売などを行います。また、施設の安全管理ならびに環境整備にも十分配慮します。
このほか、郷土資料については、貴重な歴史的文化財の収集・展示事業に加えて、保管設備の設置や資料のデジタル化などを進め、有島記念館の郷土資料館としての機能充実に取り組みます。
(2)読書活動の推進
NPO法人あそぶっくの会を指定管理者として、学習交流センター「あそぶっく」を運営し、図書館として日常的に楽しく身近に読書ができる環境を提供するほか、読書に関するボランティア活動を支援します。
また、第3次子どもの読書活動推進計画(令和5年度〜令和9年度)に基づき、学校を通じた児童生徒の読書活動を推進するため、あそぶっくの会の協力による学校図書の支援活動を実施し、図書室の環境整備や有効活用、選書の充実にも取り組みます。
(3)有島記念館の充実
有島記念館は、大正期を代表する作家・有島武郎の文学、農場解放などの業績を紹介・伝承する施設です。学芸レベルを一層向上させ、事業の企画立案・実行の迅速化に取り組みます。また、文学、郷土史、美術に関する企画展のほか、教育普及事業の開催、さらに姉妹・友好提携館などと連携して関連事業の一層の充実に努めます。
本年度は、貼り絵作家・藤倉英幸氏の企画展を引き続き開催するほか、北海道ゆかりの演出家「守分(もりわけ)寿男展」、全国規模のデザイン展「竹尾ペーパーショウ」などの特別展やこのほど更新したグランドピアノのこけら落としコンサートを開催します。
令和6年度においても、教育委員会運営の一層の充実を図りながら、教育を取り巻く諸課題に積極的に対処していく所存です。
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