今年度から、今後12年間のニセコ町のまちづくりの指針となる第6次総合計画が始まりました。
これからの12年間、ニセコ町は何を目指してまちづくりを進めていくのでしょうか。
今月は、第6次総合計画の概要をお知らせします。
◆総合計画とは?
総合計画とは、まちづくりの将来像を掲げ、実現に向けた総合的で計画的な方向性を示す指針となるものです。
ニセコ町においても「まちの憲法」であるまちづくり基本条例第37条に基づいて作られ、町の仕事の最上位に位置付けられている計画です。
◆どうやって作ったの?
昨年度、12人の審議委員からなる審議会を5回開催し、12年後のニセコ町が目指す方向性を話し合ってきました。
また、町民1,500人を対象にしたアンケートや大人向け・子ども向けワークショップ、まちづくり町民講座などを行い、多くの人からの意見を参考にしました。
また、町内14か所で行ったまちづくり懇談会でも意見をいただきました。
◆どんな意見が寄せられたの?
町民アンケートやワークショップ、まちづくり町民講座などで寄せられた意見や審議会における議論などを整理した考え方を左に示します。
◆第6次ニセコ町総合計画のまちづくりの考え方
◇自然環境との「調和」から「守る」への転換
町民は、ニセコ町の美しい自然を誇りに思っていますが、近年のリゾート開発などが自然環境に悪影響を及ぼすのではないかとの危機感を持っています。第5次総合計画で掲げた自然環境との「調和」から、積極的に「守る」という方向に転換し、強いメッセージを打ち出します。
◇次世代を担う子どもをみんなで育てる
今後、子どもや労働の中核である生産年齢人口が減少すると見込まれており、次世代を担う若い世代が住み続けたいと思えるまちづくりが必要となっています。地域に開かれ、町民やニセコ町に関心のある人たちも関わる教育を行っていきます。
◇地域内経済を循環させる
ニセコ町では、農業や建設業、観光・サービス業などにより、ニセコブランドを確立してきました。今後は、そこで生み出された価値を地域内で循環させ、新たな投資を呼び込み、町の経済を発展させていきます。
◇暮らしやすいまちづくりを目指す
町民が住み続けるためには、安心・安全に暮らせるまちづくりが重要です。今後開業する新幹線や高速道路、バスなどの総合的な交通体系を整備するとともに、高齢者が安心して暮らせるよう、医療や福祉サービスの提供体制の確保を行っていきます。
◇自ら考え行動する町民
子育て世代や外国人の流入などによる人口増に伴い、町民のニーズも多様化しています。この多様化するニーズに対応するために、町民が協力しあい、自ら考え行動して、まちづくりを担っていく必要があります。
◆第6次総合計画の基本理念・基本目標と主な施策(2024~2035年度)
◆12年後に向けて
総合計画は、4年に一度見直しを行い、事業の評価、新たに取り組むべきことなどを盛り込み、時代の変化に対応していきます。この4年に一度の見直しは、町長の任期と関連を持たせた仕組みになっています。
しかし、総合計画に書かれたことすべてを行政だけで行うことはできません。行政と町民や事業者のみなさんが協力しあい、自ら考え行動し、まちづくりを担っていく必要があります。
12年後の「こども未来共創都市ニセコ〜ニセコ町の美しい景観と自然を未来のこどもたちへ〜」に向かって、どうかみなさんのお力をお貸しください。
●第6次総合計画の詳しい内容はこちら
※二次元コードは本紙をご覧ください。
問い合わせ:企画環境課経営企画係(担当=吉田・宮)
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