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[特集]“新しい働き方”でまちを支え、まちを元気に(スキマバイト活用のススメ)1

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北海道ニセコ町

私たちの暮らしに欠かせない食事や道具、サービス。
これらは、育てる人や考える人、作る人、提供する人など、たくさんの人の手を経て私たちのもとに届きます。直接的に関わらずとも見えないところで、たくさんの人に支えられ、私たちは日々暮らしているのです。
しかし、今、さまざまな場面で「人手不足」が問題視されています。人手不足は、事業所だけではなく、私たちの暮らしにも大きく影響してきます。
たくさんの人に支えられている今の暮らしを継続していくために、できることとは。人手不足の解消にもつながる、地域の暮らしを支える“新しい働き方”をしてみませんか?

◆深刻化する人手不足
ニュースや新聞記事、雑誌など、みなさんも日常的に「人手不足」という言葉を聞く機会が増えているのではないでしょうか。また、仕事をしている中で人手不足を実感している人も多いのではないでしょうか。
平成23年以降、減少傾向にある日本の総人口は、労働人口の減少につながり、さまざまな業種で人手不足が深刻化しています。

◇北海道の現状
北海道において、正規雇用労働者が不足している事業所は約6割、非正規雇用労働者が不足している事業所は約4割です。特に、正規雇用労働者が不足していると感じている事業所は増加していると言われています。労働者が不足していると感じている事業所では、労働者確保のために定年延長や定年退職者の継続雇用といった取り組みで人手を確保している状況です。
人手不足の解消に向けた取り組みとして、令和5年度に人材確保緊急支援事業を実施。この事業は、人材不足が深刻な事業所に雇用された人とその事業所に奨励金を支給して人材確保を支援する取り組みであり、道内随所で人材確保に苦慮している事業所があることが分かります。

北海道における常用の労働者の過不足状況
・正規雇用労働者

・非正規雇用労働者

この情報は、北海道のオープンデータを改変して利用しています(北海道経済部、令和5年度就業環境実態調査結果より)

◇ニセコ町の現状
ニセコ町の主幹産業である観光業と農業。新型コロナウイルス感染症拡大の影響で行動制限がされた時期には、観光客数が減り、一時落ち込みを見せましたが、現在は回復傾向にあり、他の産業分野も盛り上がりを見せています。

・ニセコ町観光客入込状況

(ニセコ町商工観光課データをもとに作成)

嬉しい半面、やはり問題になってくるのが、事業所の「人手不足」です。
ニセコ町の事業所においても道内事業所同様、人手不足や人材確保は経営課題の上位にあげられるほど、多くの事業所が課題だと感じています。人的課題としては、人材コストがかかることや採用面の問題、早期離職の問題といった課題もありますが、慢性的・突発的に人手が不足していることを課題としている事業所が多くあります。
こういった課題は、観光業や農業に限ったことではありません。福祉や教育、小売店などといった暮らしに直接関わる分野でも、人手不足が課題にあげられています。
また、経営課題に対して必要と考える支援策について、販路拡大や資金面の支援よりも人材確保の支援を求める声が多くあがっています。資金的な支援を受けて事業展開していくにも、人手を必要としており、人手不足問題の解決が急務であることや人材確保が難しいことが分かります。

・ニセコ町事業所が必要と考える支援策(回答数34)

(ニセコ町商工観光課、ニセコ町商工会データをもとに作成)

・ニセコ町事業所の人的課題(回答数42)

(ニセコ町商工観光課データをもとに作成)

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