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教育委員会だより(1)

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北海道上ノ国町

■令和5年度 全国学力・学習状況調査の結果について
今年5月に町内の小学校6年生(27名)、中学校3年生(20名)を対象に行われた全国学力・学習状況調査の概要をお知らせします。
今回の学力調査は小学校6年生の国語・算数、中学校3年生の国語・数学・英語の3教科で行われました。

◆1.調査の目的について
本調査は児童・生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育指導の充実や学習状況の改善に役立てることを継続することで、検証改善サイクルを確立することを目的としています。本調査の結果は児童・生徒が身につけるべき学力の特定の一部であり、教育活動の一側面である事に留意が必要です。

◆2.調査結果について
○小学校

「小学校/国語」
・全体としては全国・全道の正答率と比較してやや高い結果となっています。領域別では「書くこと」の領域が全国平均を大きく上回っています。問題種別では、全国的には低い傾向にある「記述式」の問題で正答率が高い結果となっています。
「小学校/算数」
・全体としては全国・全道の正答率と比較してやや高い結果となっています。領域別では「図形」「データの活用」の領域が全国平均を大きく上回っています。問題種別では、国語と同様に「記述式」の問題の正答率が高い結果となっています。

○中学校

「中学校/国語」
・全体としては全国・全道の正答率と比べて低い結果となっています。領域別では「我が国の言語文化に関する事項」の部分が全国平均と同じ程度の正答率となっています。
「中学校/数学」
・全体としては全国・全道の正答率と比べて低い結果となっています。領域別では「データの活用」の部分が全国平均と同じ程度の正答率となっています。
「中学校/英語」
・全体としては全国・全道の正答率と比較して低い結果となっています。領域別では「聞くこと」の部分で全国平均と同じ程度の正答率となっています。

◆3.成果と課題について
○成果
・昨年に続いて、小学校の正答率が全教科で全国平均を上回る等、各学校における学力向上の取組が実を結んでいます。また、児童生徒質問紙調査の「先生はあなたのよいところを認めてくれていると思いますか」という設問に対して小中学校の9割以上の児童生徒が肯定的な回答をしており、この結果から町内の小中学校の先生方が子どもの自己肯定感を高めるように日々努力していることが分かります。
・今回児童生徒質問紙調査で新設された「普段の生活の中で幸せな気持ちになることがどれくらいありますか」という質問があります。この質問内容は「上ノ国町学びの共同体」が目指している「自分肯定の人生イメージ」の状態と関わるもので、本町の児童生徒の9割が肯定的回答をしていて、全国平均を上回っています。この結果は学校と家庭、地域が子どもをあたたかく見守り育む上ノ国町の教育風土が大きく影響しているものと推測します。

○課題
・中学校で「将来の夢や目標をもっていますか」という質問に対して、肯定的な回答が45%と全国平均の66.3%を下回っています。今後は自らの進路に向けて努力を重ねていく主体的な姿勢を育む実践の積み上げに加えて、中学校において、1日あたりの家庭での勉強時間が1時間未満の割合が多いことから、主体的に学びに向かう姿勢の確保が課題になります。

◆4.学力向上の取組について
本調査の結果からは、これまでの学力の土台である自己肯定感の育成に対する取組が少しずつ浸透してきている傾向が見えます。今後も多角的に分析を進めながら、「学びの共同体」の取組の中で、児童生徒の実態把握や授業交流を進めます。また、一人一台端末の活用や少人数指導、きめ細かい特別支援教育を継続していくことで主体的・対話的で深い学びを実現していきます。

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