教育委員会だより

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■北海道指定文化財指定書交付式が行われました
11月28日(火)に、勝山館跡宮ノ沢右岸出土品が北海道指定有形文化財となりました。
この出土品は、旧笹浪家住宅横から発掘されたもので、和人と関連する鉾形代(ほこかたしろ)やアイヌの祭祀(さいし)に使うイクパスイなど計88点のアイヌと和人との共生の歴史がわかるものです。
これらは、和人地となった上ノ国で1600年頃に実際に使用されていたもので、勝山館が廃絶した後も、館から降りた和人とアイヌが共に生活していたことを今に生きる私たちに教えてくれます。
12月7日(木)には、「北海道文化財指定書交付式」が行われ、藤嶋泰道檜山教育局長から上野敦也教育長に指定書が渡されました。
藤嶋教育局長からは「上ノ国町では、古くからアイヌと共に生活してきたことがこの出土品から知ることが出来ます。このように貴重なものが北海道の文化財に指定されたことは大変喜ばしいことです」、上野教育長は、「北海道の歴史では、和人とアイヌ民族の戦いがクローズアップされてしまいますが、今回指定された出土品は、そういった争いの歴史だけではなく、共存共栄していたことがわかる資料となっております。今後、多くの人にそういった歴史文化を伝えていけるよう活用して参ります」とそれぞれ話されました。
出土品の公開については、旧笹浪家住宅で、令和6年4月下旬からの予定となっております。公開の際は、是非一度ご来場ください。

■ヤァ～ヤァ～ヤァットセ!河北小学校で「上ノ国昔踊り」を学習
12月5日(火)に河北小学校の3・4年生(12名)の「総合的な学習の時間」で、上ノ国町に古くから伝わる「上ノ国昔踊り」の体験が行われました。
当日は着付けや踊りの指導として、上ノ国昔踊り保存会(石田恵子会長)から4名が参加しました。
踊りを体験する前に保存会の方たちが児童一人ひとりの体型を採寸して仕立てた着物を着付けました。
最初、子どもたちは慣れない着物で動きづらそうにしていましたが、練習を繰り返すうちにリズムに合わせて踊ることができました。
最後は、他の学年や先生方も踊りに加わり、河北小学校全員で輪になって踊りました。
保存会の人たちに学習の感想を話すコーナーでは、4年生の久末瑛人君が「はじめは、動きが難しくて踊ることができなかったけど、何回も練習していくうちにだんだん上手に踊ることができた」と感想を述べていました。

◇踊りの輪を広げましょう!
上ノ国昔踊り保存会では、一緒に踊る会員を募集しております。現在の会員は25名ほどですが、伝統文化を楽しく継承する子どもから大人まで参加をお待ちしております。
連絡先：石田会長
【電話】090-9757-3966

■文化財の寄贈について
12月14日(木)に湯ノ岱在住の冨江様より仏像や仏具、掛軸など合計53点の品を寄贈頂きました。
今回の寄贈は、上ノ国町史の資料調査を行う中で、冨江様より今後引き継ぐことが難しいこの品々を教育委員会で保管し、公開・活用してほしいとのお話があったことから実現しました。
仏像の中には、冨江様のご先祖が土地を開拓する際に発見したものがあるなど湯ノ岱の歴史を語る上で欠かせない品もありました。
今後は、資料としての価値などを調査した上で、展示公開していく予定です。湯ノ岱の歴史をつむぐ貴重な品々を寄贈頂きありがとうございました。
※ご本人からのお申し出により写真やお名前は省略させていただきます。

■令和6年　新春書初め大会
日時：令和6年1月12日(金)9時00分受付、9時30分開会
場所：上ノ国町スポーツセンター
対象：町内小学生・中学生・高校生・一般
主催：上ノ国町教育委員会

◇書初め課題
※小学校の部(楷書)
1年「たけ」
2年「もち」
3年「友だち」
4年「美しい空」
5年「世界の国」
6年「伝統を守る」

※中学校の部
1年「新たな決意」(楷書)
2年「美しい自然」(行書)
3年「友好の精神」(行書)

※高校・一般の部(行書/楷書)
「對酌津樓酒」

※オープン参加の部(楷書)
「新春」
「陽光」

申し込み用QR(二次元コード)：※詳しくは本紙をご確認ください。
読み取れない場合は、教育委員会へご連絡下さい。

参加した人は、参加賞がもらえるよ!

申込み・問合せ：上ノ国町教育委員会　生涯学習グループ
【電話】0139-55-2230
※詳細は、教委育委員会窓口または各学校へ配布したチラシをご確認ください。

■海外研修報告会が開催されました。
12月5日(火)に、上ノ国町総合福祉センターにおいて、令和5年度上ノ国高等学校海外研修報告会が開催されました。
今年度の研修は2年生4人、3年生1人の計5人が、10月29日(日)から11月4日(土)までの7日間の日程でニュージーランドを訪れオークランド市内の視察やファームステイを行いました。
報告会では、高橋颯馬さんから「ニュージーランドで感じたこと!自分の体験談!」、長尾尚悦さんから「ニュージーランドのおすすめの観光スポット」、野﨑漣珠さんから「ニュージーランドでのリアルな経験と感想!」、古館葵一さんから「ニュージーランドで人気な人」、太田一颯さんから「日本とニュージーランドのギャップ」といった個人で設定したテーマに沿った報告になりました。
報告の合間にはニュージーランドのお土産が当たるクイズが行われ、来場していた小中学生も参加し、楽しみながらお土産をゲットしていました。
7日間のニュージーランド研修を終えた生徒一人一人が、胸を張り堂々と発言をしている姿は、研修を通じ一回り大きく成長したように見えました。海外研修で経験してきたことは、大きな成長につながったと思います。
今後も上ノ国高校の活動を応援して参ります。