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自治体の皆さまへ

保健だより

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北海道中川町

■[今月のテーマ]むし歯の予防
自分の歯をできるだけ多く残すことは、噛む力を維持し、食生活を豊かにすることにつながります。
歯を失う2大原因は、「歯周病」と「むし歯」です。
むし歯が原因で歯を失う割合は約29%。
20歳以降にはむし歯が抜歯原因の20%以上となり、30〜40歳代では40%に達するという報告(※)もあります。
歯を失わないために、むし歯の原因を減らして、歯の健康を維持していきましょう。
※参考:永久歯の抜糸原因調査報告書

▼むし歯の原因
「むし歯」は、ミュータンス菌などのむし歯の原因になる細菌(むし歯菌)が感染することでおこります。
むし歯菌は、砂糖を材料にねばねばした「グルカン」をつくり、それを土台に細菌を増やして歯垢(プラーク)をつくります。
この細菌が食事中の砂糖や炭水化物(ご飯やパン等)を分解して酸をつくり、歯を構成するリンやカルシウムを溶かして、むし歯はつくられていきます。
初期のむし歯であれば、口の中の唾液の自浄作用(食事によって酸性に傾いた口の中を中性に戻し、唾液に含まれているリンやカルシウムにより、歯の溶けた部分を修復する)で治すことも可能です。
しかし、住みついてしまったむし歯菌をしっかりと取り除くことは難しく、甘いものが多い・ダラダラ食べ・あまり噛まないなどの食習慣、加齢による唾液の減少など、さまざまな要因で、むし歯菌が増殖して、歯の喪失を招いてしまう場合があります。

▼使ってますか?補助清掃具
むし歯菌を増殖させないためには歯みがきが基本ですが、歯ブラシで落とせる歯の汚れは一般的に60%程度といわれています。
それだけ?と思われる方もいると思いますが、これには歯の形が関係しています。歯の側面には丸みがあるため、歯と歯の接している面やその隙間、歯茎との間、奥歯の嚙み合わせの溝の部分など、歯ブラシでは汚れを落としづらい部分に汚れが残ったままになりやすく、むし歯の原因になる場合があります。
そのため、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃具を、必要な部分にあわせて使用することが勧められています。
自分の歯にあわせて選び、むし歯菌の除去に活用していきましょう。
※「隙間」の「隙」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

▼歯みがきの補助清掃具
▽デンタルフロス
指に巻いて使うものと持ち手のついたものがあり、歯と歯の間の狭い部分、歯肉と歯の境目などの歯垢(プラーク)の清掃に適しています。
歯と歯の間は、歯にそわせて前後に動かして汚れを落とします。歯茎の歯周ポケットには、優しく入れて汚れをかき出すようにしましょう。フロスは基本使い捨てです。

▽歯間ブラシ(L字型。1.型も有)
歯と歯の隙間やブリッジなどの部分の清掃に適しています。様々なサイズがあり、歯の形状や隙間の大きさに合わせて使うことが勧められるため、使用する前には自分にあったものを歯医者で相談することが勧められます。使用後は、水で洗って何度か繰り返し使えます。
歯間ブラシには種類もありますが、ねじった針金にブラシがついているものの方が汚れを落とす効果が高いとされています。

▽タフトブラシ
歯ブラシより毛先が細いため、歯周ポケットが深くなった部分や奥歯や歯列で磨きにくい部分の清掃に適しています。毛先を歯周ポケットや隙間に入れ込むようにあてて小刻みに横に動かして汚れをかき出すように使います。

※自分にあった使い方については、かかりつけの歯医者での相談をお勧めします。

問い合わせ先:住民課幸福(しあわせ)推進室 保健師
【電話】7-2813

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