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保健だより

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北海道中川町

■[今月のテーマ]認知症の方への関わり方〜精神保健大会講演より〜
10月26日、中川町生涯学習センターで第48回上川北部精神保健大会が「みんなで支える認知症」をテーマに開催されました。
高齢化に伴い、上川北部でも、認知症で受診する割合は増えています。
認知症とは「認知機能がうまく働かなくなったことによって、生活をするのに助けが必要になった状態」と定義されています。
認知機能とは「ものごとを正しく理解し、適切に生活するための能力」です。
誰でも高齢になると、認知機能は衰えていきます。
年齢によるもの忘れなのか認知症によるものなのかは、高齢になるほど判断は難しくなります。
このような時に一番不安やこわさを感じているのは、本人です。
それまでにできていたことが、だんだんできなくなっていくことがわかり、そのことを人にうまく伝えられなくなるために、生活のしづらさがでてきて、とまどうことや困ることが増えていきます。
失敗することや人に指摘されることが増えると、そのことがさらにストレスとなり、症状を進行させてしまう悪循環につながる場合もあります。
そうならないようにするためには、本人家族だけでなく、周りの関わり方がとても大切です。
今回は、ご講演いただいた中から、認知症の方への関わり方について2点ご紹介いたします。

▼認知症の方への関わり方 2つのポイント
▽まずは自分自身の身体と心のケアを
認知症の方と関わる方は、まず自分自身の身体と心のケアが大事です。
忙しくていっぱいいっぱいになっていたり、身体の不調や疲れが続いている時、小さなことでも負担に感じたり、正しい判断ができなくなったことはないでしょうか。
その時の体調によって、ストレスに対する感じ方や受け止め方は変わります。
ストレスを感じる場面では、自分自身のケアを大切にしましょう。

《疲れたなと思ったら…》
〔休息・休養・睡眠〕
・短い休憩でもOK
・意識的に休みをとる

〔趣味や気晴らし〕
・無理に作らず、気晴らしでも充分

〔緊張緩和・リラックス〕
・緊張をときほぐす
・親しい人との団らん

また、介護中で大変な様子のみられる方には、周りからも声をかけていきましょう。
一時的な休息でも、誰かに言われないと休めない方もいます。

▽日常生活の工夫をしよう
認知症の方が「できないこと」や「できにくいこと」がでてきたときには、それぞれにあわせた周りのサポートがあれば、生活のしづらさが少なくなり、本人も周りの人も毎日の生活を穏やかに過ごしていくことにつながります。
まずは、日常会話の中で苦手になってきたことや、困っていることなどを聞くことや、推測することから始めましょう。
生活の中で工夫できることをいくつかご紹介します。

▼具体的な生活の工夫
・できることは継続してもらう
・一度に一つのことをゆっくりと(いくつもあると混乱の原因に)
・大事なものはひとつの場所に(探すときの選択肢は少なく)
・メモや目印を活用しよう
・身近な新聞やチラシを活用する
・便利な家電の活用も有効
・リラックスできる時間を大事に
・夕方は疲れることもあります
・1日の生活の流れ(日課)は大切に
・時間のあるときは昔話をしましょう
・本人の思いには耳を傾けましょう

問い合わせ先:住民課幸福(しあわせ)推進室 保健師
【電話】7-2813

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