■目指せ1日350g! 野菜の健康効果について
国は、生活習慣病などを予防するための目標値の1つに「野菜を1日350g以上食べましょう」としています。日本人に増加している生活習慣病やがんの予防には、特にカリウム、食物繊維、ビタミン類、カルシウムなどの栄養素の摂取が必要とされています。それらの補給源として野菜が最も適しています。
〔野菜350gの目安量〕
・玉ねぎ 1/4個 50g
・大根(厚さ2cm) 50g
・キャベツ 150g
・人参 1/2本 100g
◆野菜を食べるメリットとは
効果(1)『免疫力アップ』
野菜に多く含まれる食物繊維は、体の免疫細胞の約7割がある腸内細菌の餌になり、腸内環境を整え免疫力を維持・向上させます。
効果(2)『高血糖・脂質異常症予防・改善』
食物繊維は、食事の糖質や脂質(コレステロールなど)の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を抑え、余分な油脂を排泄します。
効果(3)『高血圧の予防・改善』
野菜に含まれる豊富なカリウムは、体内のナトリウムの排泄を促し、血圧を下げる働きがあります。
効果(4)『高尿酸血症予防』
肉や魚が酸性食品なのに対し、野菜はアルカリ性食野菜を食べるメリットとは品のため、尿をアルカリ性にして尿酸排泄を促し、尿酸値を下げる働きがあります。
効果(5)『がん予防』
ビタミン類が豊富なため、健康な細胞を作り維持する働きがあります。また、便秘を予防・改善することで、大腸がんなどの予防につながります。
このように、野菜には、人の体内で作り出せない栄養を含み、生活習慣病予防や食事のバランスを良くする効果があります。
◆不足している! 中川町の野菜摂取量
令和2年に町内で実施した野菜摂取量調査の結果では、中川町の平均野菜摂取量は、下図のように、男女共に1日の摂取目標量の半分に届かない結果となりました。
◆手軽に野菜の摂取量を増やすには
北海道の野菜摂取量の平均から約100g不足している中川町、生活習慣病やがんの予防のため、野菜の摂取量を増やしていくことが、中川町の食の課題となっています。
不足している方は、次に紹介する方法も取り入れ、野菜摂取量を増やしていきましょう!
◇惣菜野菜の利用
コンビニや商店では、1食分のサラダや煮物など様々な種類が販売されています。手軽におかずを増やすことができ、食事のバランスを良くすることができます。
◇カット野菜の利用
サラダ売り場で並んでいるカット野菜は、1袋で約100gの野菜を摂ることができます。
◇冷凍食品の活用
ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃ、ミックスベジタブルなどの冷凍野菜は下処理の手間を省くことができます。スープやサラダ、カレーやシチュー、インスタントラーメンなどに入れて手軽に野菜の摂取量を増やすことができます。
問い合わせ先:住民課健康推進係 管理栄養士
【電話】7-2813
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