中川町幼児センター 副センター長 平川久美
■[職員・スキルアップ研修](触れることは生きること)
保育士を対象に学びを深める「スキルアップ研修」を行っています。内容は名前の通り、保育士自身のスキルを上げるための研修であります。日々の保育の中で当たり前に悩み、考えながら保育を行っている中で、保育士とはその人となりが子ども達に大きな影響を与える存在であると常に感じています。その中で子ども達にとってより良い保育を行うためには、当たり前に学び自分を磨きスキルを上げることが大切だと考えています。
幼児センターでは3年前から「触れることは生きること」に注目しながら保育を行って来ました。皮膚は露出した脳と言われるぐらい、脳と皮膚は繋がっています。皮膚から感じる感覚は脳そのものです。
「痛い」「気持ちいい」「心地よい」と感じて頭で理解をする。身体で感じた感覚は心を育てるのです。大切に大事に触れられたことで「自分は愛されている(自己受容)、自分は大事な存在(自己価値)」存在そのものを知る方法になります。幼い頃から自分が満たされる経験をしていることで他者を思う気持ちが自然に生まれ、そして自分を大切に思える心が育つのではないかと考えています。また皮膚は新鮮な酸素や、栄養を取り込むお仕事をしてくれており、身体の調子を表す場所ともなっているため、身体的にダイレクトにアプローチをすることが出来ます。
幼児センターでは日々の保育の中でのハグはもちろん、午睡につくときマッサージをして眠りについています。マッサージする場所は“足・顔”になり、どこをマッサージするかは子ども達が選びます。安心安全の中で身体を休められるよう援助しています。マッサージを続けることで子ども達の心模様が大きく変化しているのを日々感じているところです。この先もこのような保育を進めたく、今回は全職員で学びを深める機会を作りました。札幌からセルフエスティーム Touch協会代表 HOCORU 中島直子さんをお招きしての講習、実技を受けました。今回学んだことは保育者だけの学びに収めるのではなく、ご家庭にも届けて“家庭と幼児センター”いっしょに進めて行き「自分を生きる」人となる大きな根を育てたいそんなふうに思います。
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