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水辺の小さな自然再生事業「ガサガサ」

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北海道中川町

北海道大学研究林北管理部と中川町は包括連携協定を結んでおり、7月21日(日)に水辺の小さな自然再生事業「ガサガサ」を開催しました。
水辺の小さな自然再生事業は、日曜大工的に地域の方々と共同で河川の環境改善を行い、そこにいる生き物たちが棲みやすい環境を作ることを目的としており、中川町では令和3年度からこの取り組みを行っています。
今回は佐久と琴平の間にあるサッコタン川を会場に網を使って魚類や水生昆虫を探す「ガサガサ」を行いました。このイベントは毎回好評で、今年も23名の地域の皆さんに参加いただきました。

講師には北海道大学天塩研究林の大平充さんと、同じく中川研究林の高橋悠河さんに務めていただきました。川に向かう前にはマダニやヒグマ、イラクサなどの危険動植物についての説明もあり、川や森に入る際の注意を受けて出発しました。
サッコタン川は天塩川の支流の河川で、深みも少ないため歩きやすい川です。最初に、川の下流でガサガサを行いました。ヤマメやフクドジョウ、ウグイにウキゴリなどを捕獲し、子どもも大人も夢中になってガサガサを楽しんでいました。

後半は川の上流に移動しガサガサを行いました。ここではヤマメの数が減り、下流では見られなかったハナカジカが確認されたり、場所が少し変わるだけで獲れやすい魚と獲れにくい魚が変化し、とても面白い結果となりました。
また、特定外来生物のウチダザリガニはどちらの場所でも発見し、子どもたちは興味津々でした。ただ、外来種であるウチダザリガニは在来種に悪影響を与える問題もあるということや捕獲しても持ち帰ってはいけないことなども学びました。

今回のガサガサ会場は、川の下流に鉄道橋があり、それを保護する護岸には1mほどの落差工があります。この高さはサクラマスであれば増水時に何とか遡上することができますが、サケは遡上することができません。魚たちがより自然に近い活動ができるよう、落差部分に簡易魚道を設置し、サケが遡上できる川にしようと考えています。魚道設置は今年の秋にワークショップ形式で地域の皆さんと一緒に作業をしたいと考えておりますので、興味のある方はぜひご参加ください。

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