舘盛:今は昔と比べ、保育園をはじめ、子育て支援センター、母子保健事業、ファミサポなどと色々な制度は整っていますが、子育てについて気を遣うことが多い時代だと感じています。
親によって困っていることは違うと思うので、そのあたりを、それぞれのニーズに合わせてサポートできれば理想的だと思います。
ファミサポでの活動は、移住者や子育てを終えた世代にとって、地域とのふれあいのきっかけとなり、気軽に交流し合う機会に出来るのではないでしょうか。
中札内村には、活動的な人がたくさんいて、私の場合は先に食育サポーターに入会し活動して、その後ファミサポを紹介していただきました。
現在は、依頼会員さんの子どもを保育所に迎えに行って、家で預かることが多いです。そんな活動の中で見かけるのですが、中札内には鉄道記念公園など、子どもがのびのびと外で遊んでいていいなと思います。
村長:舘盛さんは、援助会員をされてみてどのような感触をお持ちですか?
舘盛:気を使わなければいけないこともありますが、子育て支援センターなどでファミサポについて丁寧に説明をしてもらっているからか、信頼感をもってうちに来ていただいています。自分自身もいい意味で緊張感を持ちながら、楽しくやることができています。
村長:神田さん、現在の会員の状況はどうなのでしょうか?
神田:援助会員さんは20名ほどいますが、もう少し援助会員さんが増えると、依頼に応えやすいかなと感じることもしばしばです。
村長:なるほど、私もいつかは協力したいと思います(笑)
◇中札内村の印象、村での暮らし
舘盛:中札内村は、景色を気に入って移住しました。いざ住んでみると人が良いと感じますね。声をかけてもらったり、元気な人が多いと思います。
私はピータンスポーツクラブでヨガとズンバを習っていますが、こんなに体を動かしていることは人生で初めてです。小さな村であっても、運動できる機会が多いことにとても驚いています。
道見:ずっと住んでいるので、特段良いところも悪いところもあまり感じないし、生活をしていて不便に感じることは少ないですね。
村長:田中さんは、中札内村に戻ってくるとき、奥様の反応はいかがでしたか?
田中:妻も私も人が多いところは苦手で、音更や幕別より、中札内村が良いという選択肢に納得してもらいました。
家を建てようとしたときは土地が無く、結構探しました。結果的にタイミングよく見つかってよかったのですが。最近はあちこちで家を建てていたり、分譲地があるので、家探しには良くなったと思いますね。
他には、スポーツ、文化が元気だと感じます。4千人規模の村でオリンピック選手が出たり。
生徒たちも、よく村内で「がんばれ」と声をかけて頂けることもあり、温かさを感じています。
舘盛:私も中札内村では、よそ者扱いを全く感じず、開放的でフレンドリーな村だと思います。
村長:仕事などで村に来られた方々から、「中札内に来ると明るい色を感じる」と言われることがよくあります。
農家さんたちなどに、環境整備など協力して頂いている結果と考えています。
川田:広尾町では山の方に住んでいたので、熊が出る心配があって安心して遊べなかったんです。ここではその心配がないので良いと思います。
村長:中札内にも山間部は、熊がいるんですが…(笑)
川田:他にも、広尾からは帯広まで1時間以上かかりますが、中札内は30分。コンビニも多くて便利だと感じています。
村長:農村地区にお住まいですが、暮らしの実感としてはどうですか?例えば、お子さんの病院への通院や行政区の集まりなど。
川田:農村ぐらしは、のびのびしてていいです。車通りも少なく、子どもを広々遊ばせられますし。
通院も村の診療所で、予防接種なども近くでできて助かります。
行政区の集まりも参加しましたが、温かく迎えていただけました。
◇もっと住み良い村へ
村長:ここで、子育て世代として村への要望やご意見をお聞かせ下さい。
道見:以前公園団地に住んでいた時期、子ども3人では狭く感じました。成長に応じたそれぞれの寝室や、子どもの机など考えると手狭で、多子家族向けの間取りの多い公営住宅があれば、非常に助かると思います。
今は住宅価格も上がっているので、公営住宅に住むという選択肢もあると、子育て世代の生活の幅が広がるのではないでしょうか。
田中:これまでも十分サポートして頂いているのですが、あえて要望するならば、保育園の定員が厳しく、下の子が預けられないことです。可能であれば、定員を増やして欲しいと思います。
川田:私も同じく保育園の定員についてです。上の子を産前産後に預けていたのですが、退園して寂しがるようになって…。また、支援センターでの一時保育の利用は、12回までの決まりがあり、もっと利用できたらと思います。
村長:世帯向け公営住宅には、子育て世代の視点も重要ですね。保育関連では現在、村外の保育園も無料でご利用いだだけますので、検討していただければと思います。
それでは最後に新年の抱負を。
舘盛:村はとても住み心地が良く、愛着を感じています。抱負として、これからもファミサポ等の活動を通じ、少しでも誰かの助けになりたいと思います。
道見:私は、家事をできる範囲で頑張りたいです(笑)
田中:個人的な抱負としては、今後、中札内の子どもたちのために、恩返しとして何かできれば良いなと思っています。
川田:今現在はファミサポの依頼会員ですが、将来は援助会員として恩返しができれば良いなと思います。
村長:みなさん、本日はありがとうございました。
今日頂いたご意見をもとに、子育て環境を充実させ、優しく穏やかな美しい村にしていければと思います。
参加された皆さんには、多くのお話をしていただきましたが、紙面の都合上、一部を省略、編集させていただきました。
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