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中札内中学校3年生模擬議会

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北海道中札内村

■未来を担う若いちから

11月21日、中札内中学校3年生による模擬議会を開催しました。1年生から地域学習を進め、村のパンフレット作りや修学旅行での道内観光客への街頭インタビューなどで、村の認知度や旅行先を決めるポイントについて調べ、村に何が足りないのかを考えてきました。学習の成果として、中学生からどのような提案があったのかをご紹介します!

質問者:総務課へ質問~林さん
問:「美しい村」の景観保護について、村での取組は?
答:「景観まちづくり委員会」を発足し、景観ツアーやグリーンウォークマップの作成、ずっと残したいなかさつないの風景募集などを実施してきた。今後も村民意識を高めるための取組を進めたい。

質問者:総務課へ質問~牧野さん
問:今後、この景観を守り続けるために、住民への周知やルールの共有、景観の整備することはできないか。
答:現在、広報紙で『美しい村連合通信』を毎月連載し、景観の取組に関する周知を行っている。中学生にも行事に参加してもらい、村全体で美しい景観を守っていきたい。

質問者:福祉課へ質問~宮川さん
問:今後、介護士などの人手不足などが考えられますが、どのような対策をしているか。
答:介護を支える人材のすそ野を広げることを目的に「介護の入門的研修」を更別村と一緒に開催します。今後も関係機関と連携し、安心して暮らせる村づくりを進めたい。

質問者:福祉課へ質問~町田さん
問:介護の仕事に関心を持ってもらうために高齢者や介護職の方との交流の場を作れないか。
答:コロナ禍前は、高齢者との交流や職場体験などで介護現場の話を聞くことができていた。今後、学校や福祉施設などと連携し、工夫してできることがないか検討したい。

質問者:教育委員会へ質問~町田さん
問:小中学生の学びのサポートとして、放課後の学びの場を作ってはどうか。
答:本村の学びのサポートとして、場所や時間に制約されない『デジタル教材』を導入している。タブレット端末を1人1台配布し、習熟度に応じた学習が可能となっている。

質問者:教育委員会へ質問~田村さん
問:公設塾など、先生がいて一緒に学習ができる放課後の学びの場を設けることはできないか。
答:児童生徒のデジタル教材の活用は十分ではない。日々の学習や宿題について、先生方にも相談しながら個々の学習目標を達成するために取り組んでいただきたい。

■村長・議長と一緒に考える授業
模擬議会の前には、必ず村長や議長からの講話を実施しています。村長からの『美しい村に住む1人として、これから何ができるか?』との問いには、「きれいな村であり続けるために、登下校時にごみ拾いをする!」「村のイベントに積極的に参加して、一緒に村を盛り上げたい!」と生徒たちから村づくりへの考えを聞くことができ、次代を担う若者の頼もしい姿を感じられます。

■私たちにもできること
模擬議会では、中学生が村に住んでいて感じる困りごとや「こんな村になったらいいな」と将来の中札内村を考えた提案などがあります。 これまでに、『保育士の仕事に興味のある高校生などが仕事を体験できるような工夫はできないか』という提案があり、保育士の仕事はとても専門的ですが、高校生でもできる業務を調整することでこの提案が採用されました。このような提案の採用は簡単なことではありませんが、中学生が『私たちにもできること』を考え、中札内村の中で活躍する自分像を探すきっかけとなっています。

質問者:教育委員会へ質問~髙瀨さん
問:「アートの村」を広めるために、どのような取り組みを行っているか。
答:「音まちプロジェクト」として、ファツィオリピアノを活用した取組や「子どもアートプロジェクト」として、武蔵野美術大学や昭和音楽大学との取組を行っている。

質問者:教育委員会へ質問~三浦さん
問:中学生が作った作品を文化創造センターに飾るなど、日常的によりアートに親しむ環境を作ることはできないか。
答:授業や部活動等で作った作品を展示することは「アートの村」を伝えるためには良い手段だと考えられる。ぜひ、学校の先生に相談して作品の展示をしてほしい。

質問者:産業課へ質問~金田一さん
問:農家の方に有機農業を進めてもらうために、どのような取り組みを行っているか。
答:村では、昭和40年代から、家畜の糞尿が畑作農家の畑に還元され、畑作で生じる麦わらは畜産農家に供給されるなど、地域の中で資源を循環させる取り組みを進めている。

質問者:産業課へ質問~渡部さん
問:有機農業は、化学肥料や農薬を使わないなど安心感があり、学校給食で提供することはできないか。
答:有機農業は、農薬の使用を制限し、環境負荷を低減させ、生産性を確保するもの。村の食材は給食で提供しており、今後も、食べて頂けるような取組を行っていきたい。

質問者:消防署へ質問~斉藤さん
問:中札内村での防火対策について、家庭の火災を減らす取り組みは行っているか。
答:村では、公式SNSや広報などでの火災予防啓発活動や住宅の防火査察などを行い、火災予防に対する意識の向上と火災の発生につながる危険がないかを確認している。

質問者:消防署へ質問~内野沢さん
問:防火対策として、各家庭に消火器の配布をして意識向上を図り、消防団員不足をを補うことはできないか。
答:消火器の使用期限は5年で、定期的な交換が必要など費用面で課題がある。今後も、多世代に渡り、年齢に合わせた火の取り扱いについての啓発活動を行っていきたい。

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