今号は、2020(R2)年調査(以下「R2調査」)と、2023(R5)年調査(以下「R5調査」)で回答いただいた同一人物にどのような回答の変化が見られたかをお知らせします。
R2調査の幸福度の平均は6.84(520名)で、R5調査の6.85(180名)とほぼ変わらない結果でしたが、R2調査の時にR5調査では回答していない方も含まれていたので、「R5調査で幸福度を回答し、かつ、R2調査にも回答している174名」の幸福度を再計算すると、R2調査の幸福度平均は7.14で、R5調査と比較すると0.29ポイント低下している結果でした。
■中頓別幸福度調査のパネルデータでの幸福度の変化
両調査の同じ174名のうち、幸福度の変化についてその割合をみると「(1)変化はない」が38.5%、「(2)上昇した」は26.4%、「(3)低下した」は35.1%でした。
幸福度が低下した方では、男性に比べ女性の割合が37.4%と高く、年代別で見ると20歳代60.0%、40歳代40.0%、80歳以上42.6%と4割以上でした。
■幸福度の変化(n=174)
幸福度の変化にもたらされている影響を考察するため、幸福度の変化と各設問のクロス集計を行ったところ、日常の暮らしの中で不安に感じることは、「6.健康上の不安」の割合が最も高いことを踏まえて、幸福度の変化別に着目すると、幸福度が低下した人では「6.健康上の不安」の割合が37.7%と、幸福度の変化はない人や上昇した人に比べて高くなっている。
■暮らしの不安別・幸福度の変化(n=174)
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