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市史編さんコラム「市史の余白」

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北海道伊達市

今回は、伊達市の気象についてご紹介します。

◆第4回 『北の湘南「伊達」、雪の多い「大滝」
株式会社北海道気象技術センター 松岡 直基

伊達市の気象の特徴を簡単に述べるとタイトルのようになります。温暖で夏も冬も降水量の少ない伊達地区と、冬は雪深い大滝地区との見事な対比です。伊達アメダスの年間日照時間は札幌より多く、大滝アメダスの最深積雪の平年値は127cmで札幌より30cm多くなっています。
このように観測したデータを記録して整理すると、その地域の気候の特徴が分かります。伊達では昭和25年4月から、大滝では大正5年1月から気象観測が行われています。日本での気象観測は明治5年に函館で始まります。国を創るには最初に農業や水産業に必要な気候を知ることが必要です。特に北海道は寒冷地で農業を行うための農業気象観測が重要でした。時の流れとともに気象観測の目的も変わり、現在は防災を主体とするアメダスが整備されています。伊達市にも「伊達」と「大滝」の2ヵ所にアメダスが設置されています。アメダスは「地域気象観測システム」が正式名称ですが、京都弁の“雨どすえ”をイメージして英字を当てはめた造語です。
伊達市史ではこのアメダスデータを使って気候の特徴をまとめます。例として気温の観測データを見てみると、40年前に比べて2℃も上昇していました。この温暖化現象は皆さんの体感と一致しているでしょうか。

問合せ:総務課総務係(市役所2階)
【電話】82-3162

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