◆自分らしく生きよう!広がっています。伊達市の新しい性教育
皆さんは「プライベートゾーン(水着で隠れる部分と口)」や「LGBTQ+(性的少数者)」という言葉を知っていますか。伊達市では、この言葉を小中学校の性教育の出前授業で教えています。
性教育といえば、思春期の体の変化を知るなどと思われがちですが、現在の授業内容は多岐にわたり、自分らしい人生を送るための自己決定力を育む、生きるための心の教育として非常に重要な教育です。
市では、昨年度、伊達市の子どもたちが時代の変化に柔軟に対応し、自分らしく生きる力を獲得できるよう従来の性教育マニュアルを「思春期保健マニュアル」として改訂し、市内のすべての学校に配布しました。
その結果、すべての小中学校で性教育の出前授業を実施するようになり、学校と一緒に内容を検討しながら、新しい性教育の取り組みが広がっています。
▽主な出前授業(講話)の内容
●小学校低学年向け
<ねらい>自分の体に関心を持ち、自分を大切にする
・体の部位の確認やプライベートゾーンについて
・嫌なことをされそうになった時の対応や、困ったときは信頼できる大人に相談する
●小学校高学年向け
<ねらい>自分の心と体を大切にし、お互いを尊重する
・第2次性徴の特徴や受精のしくみ
・思春期の心の変化や人付き合いのルール
・SNSやインターネットの危険、心の悩みなどの相談先について紹介
●中学生向け
<ねらい>心身の変化や性のリスクを回避する方法、性の多様性について知る
・思春期の心の変化や感情コントロールの方法、デートDV
・望まない妊娠や性感染症のリスクと予防
・LGBTQ+など性の多様性について
▽授業では、子どもたちの素直な感想が心に響きます。
・プライベートゾーンを大事にする。大切な心を傷つけたら相手が嫌な気持ちになるから、これからも気を付ける。(小学2年生)
・なぜイライラするのか分かった。自分の悪いと思っているところもいいところになると分かり安心した。自分や友達を大切にしようと思った。(小学6年生)
・自分の気持ちだけじゃなく相手の気持ちを考えて良い関係を築けたらいいなと思った。自分がこれからも生きていく中で大切な情報を得ることができた。(中学2年生)
問合せ:健康推進課地域保健係(保健センター)
【電話】82-3198
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