11月2日から10日までの間に、町政懇談会が4回に渡り行われました。この懇談会は、町民の皆さんと町長以下、町幹部が日常生活で抱える課題の意見交換の場として、毎年区会連合会との共催で行われています。
懇談会では、冒頭に町長から、余市町が置かれている現状と町の戦略について説明がありました。
まずは、財政面と人口面から余市町の現在の形です。余市町の予算規模は100億円程です。収入のうち、町税の割合は14~15%程ですが、ふるさと納税をはじめとする寄附金はここ5年で7%ほどに一気に伸びてきていて、収入を支えています。一方で支出を見ると、高齢者の方々などを支える扶助費が膨れ上がってきています。
人口は、亡くなる方が300人程、生まれる赤ちゃんが70人程で、毎年200人以上の人口が減少しています。
人口に占める、生産年齢人口(15歳以上65歳未満の生産活動を支える年齢)の割合は50%で、働いている方が肩車で高齢者などを背負っている状況です(※日本全体の割合は60%、日本のピーク1995年で70%)。
企業数もここ10年程で30%減少しています。
また、余市町には築50年以上の老朽化した建物が多く、その建て替えや道路や上下水道の維持のため、毎年平均20億近くの費用がかかります。
≪築30年以上の主な公共施設≫
〇築50年以上
余市町役場、斎場、余市水産博物館、福祉センター、大川小学校、黒川17区生活館、福祉センター入舟分館、黒川児童館、黒川会館、黒川八幡生活館
〇築40年以上
勤労青少年ホーム、中央公民館、老人福祉センター、総合体育館、黒川小学校、東中学校、温水プール、浜中会館、沢町児童館、中央保育所、大川保育所
〇築30年以上
旭中学校、西中学校、余市町図書館
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