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特集 プールと絵本館の機能を併せ持つ世代を超えた交流ができる町の拠点に

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北海道倶知安町

町では、「プール絵本館複合拠点施設」の建設に向けて計画を進めています。令和6年8月に基本設計を策定したことから、今月号では、建て替えへの背景や現在の計画内容を紹介します。

■町営プールと絵本館の老朽化
町営プールは昭和56年に建設され、約40年が経過した令和2年には、腐敗した天井の鉄骨の一部が落下するなど危険な状態で、施設全体の耐震性不足も判明したことから、利用を休止しています。
また、絵本館・世代交流センターも建設から60年近くが経過し、老朽化が目立つことから、建て替えが必要と判断し、プールと絵本館、コミュニティースペースの機能を持つ複合拠点施設整備計画を進めてきました。

■建設までのスケジュール
完成までのスケジュールは、次のとおりを予定しています。
令和6年:基本・実施設計/既存施設解体
令和7~8年:建設工事(2カ年)
令和9年:外構工事/運用開始

■建設に掛かる費用
現時点で、工事を含めた総事業費は約37億円を見込んでいます。財源は、国からの交付金や地方債(交付税)、町の一般財源(公共施設整備基金など)を予定しています。

■さまざまな利用方法で多世代・多国籍の交流が生まれる拠点に
新施設の最新情報は、町HP で随時更新中!

▽プール
全長25m(水深110cm)×7レーンに加えて、新たに幼児用プール(水深50cm)も整備
・入水スロープで、子どもや車椅子の方も安心してプールを利用できます
・体を暖めるための温水浴槽と採暖室を設置します
・学校授業の利用を想定し、プールサイドを広めに確保します

▽絵本館
本や絵本を通じたコミュニケーションの場所に
・さまざまな方が利用しやすいレイアウトや図書の配置にします
・幼児図書スペースで、小さい子どもも安心して利用できます
・机と椅子があるプール観覧スペースは、読書スペースとしても利用できます

▽多目的ルーム
移動式の仕切りでさまざまな使い方が可能
・絵本館を広く利用することや読み聞かせ、放課後の遊び場に活用できます
・プール授業や大会の際には、補助的なスペースとして使うことができます
・運動やストレッチ、ダンスなどのスタジオに利用できます

■新しい視点での居場所づくり
新施設は、公民館など公共施設も隣接する旧絵本館の敷地を計画地としています。これまで旭ケ丘総合公園にあった町営プールに比べアクセスが良くなり、さまざまな世代の方がいつでも利用できる活動拠点となるよう計画しています。

■利用者に分かりやすい機能配置に
建物の内部は、1階にプールと管理共用部、2階に絵本館と多目的ルームとしており、さまざまな利用目的の方にわかりやすく、用途ごとに明確な配置とします。

■環境負荷低減を考えた施設に
新施設では、再生可能エネルギーとして、地中熱ヒートポンプの導入を考えています。また、高性能断熱や照明器具のLED化など省エネ性能の向上を図り、環境へ配慮した施設づくりを目指します。
一次エネルギー消費量30%以上の削減などにより、国が示す「ZEB(ゼブ)Oriented(オリエンティッド)相当」を目標としています。

ZEBとは、Net(ネット)Zero(ゼロ)Energy(エネルギー)Building(ビル)の略称で、快適な室内環境としながら、建物で使うエネルギーを減らし、創り出すことで、エネルギー消費量の削減を目指した建物のことを指します

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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