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[今月の特集]別海町のあきあじ~漁から食卓まで~

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北海道別海町

●豆知識
秋鮭は、北海道の方言であきあじといわれています!

本町では、多くの特産品がありますが、9月から11月にはあきあじが水揚げされます。
先月8日には、あきあじまつりが開催され、あきあじが有名なことは皆さんご存じのとおりです。
では、漁や加工がどのように行われているのか、皆さんは知っていますか?
11月号では、あきあじについて深掘りをします。

◆あきあじ漁はどんな方法なの?
本町では、早くから栽培漁業に着手し、「獲る漁業」から「育てる漁業」への転換を進めたことで増殖事業が定着し、安定した漁獲量につながっています。
本町のあきあじ漁は、定置網により行われており、海の中に網を固定し、入り口である手網にあきあじがぶつかった際にあきあじの沖側へ逃げる習性を使って、奥の金庫網へ誘導します。取れたあきあじは、網おこし船に氷と海水を張り、網を引いたらすぐに冷やして鮮度を保ちます。
漁期は、9月から11月の間ですが、5月から6月の間で漁準備が行われています。ロープに浮きを括り付ける作業や、船のペンキ塗り、仕掛けを海に固定するなど、さまざまな作業が行われます。
漁に使われている網は、非常に高価なため、小さな穴などは漁師が自ら直し、大切に使います。また、資材店舗などには、網を直す道具も充実しています。

◆鮭の養殖について
本町では、遡上する鮭を捕獲し、採卵からふ化、稚魚の育成、放流まで一貫して行っています。ふ化場で育生された稚魚は、5cm程度で川に放流されます。
しかし、海洋変化などの影響で生き残れない稚魚を、飼育場の海水でさらに育生して海の環境に適合させたのち、より海に近い場所に放流することで、海で力強く生きていけるように2次飼育しています。

◆こんな活動知っていますか?
本町では、別海・野付漁業協同組合の青年部が町内各小学校に来校し、地域の水産業について講話する活動を行っています。今年度は、計7校に出向き、合計167人の児童に向けて授業を実施しました。
座学では、あきあじの漁法である定置網についての説明や、準備期間に行われる網・船の整備、海の仕掛けなどあきあじの漁について詳しく説明がありました。
実技では、グループに分かれ、オス・メスをそれぞれ1本ずつ捌く体験や網を使ってすじこからいくらへ捌く体験など、実際にあきあじに触れる学習が行われました。

◆ふるさと納税について
本町では、ホタテやいくら、乳製品などさまざまな返礼品があります。あきあじもその中の一つで、昨年は、約1万6千件の応援の返礼品となりました。
実際にあきあじを返礼品に希望した方からは、応援します」などの声もあり、たくさんの星5評価をいただいています。

◆あきあじ漁には歴史がある!
本町の西別鮭の名は、200年以上前から知られており、徳川幕府第11代将軍の徳川家斉から献上鮭として栄誉を授かりました。現在も「献上西別鮭」としてブランド化しており、道内の産品として初めて、伊勢神宮への奉仕品になっています。
また、標津町が中心となり、根室管内1市3町(標津町、根室市、別海町、羅臼町)で共同申請していたストーリー「『鮭の聖地の物語』~根室海峡1万年の道程~」が令和2年6月19日に日本遺産に認定されました。

ここまであきあじについて説明しましたが、今後も本町の水産業について深掘りしていきます。中国の禁輸の影響からよく耳にする国内消費。酪農・畜産も含めて、別海町を支えてくれる事業者の方々を、一緒に支えていきましょう。

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