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令和6年度 別海町行政執行方針・別海町教育行政執行方針(3)

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北海道別海町

4 生涯を通じて人と文化を育む学びのまち
本基本目標の教育行政に係る具体的方針については、このあと教育長からの教育行政執行方針で詳しく申し上げますので、私からは総括的な方針について、申し上げます。
社会教育の推進については、生涯学習センター「みなくる」を核として、町民が生涯にわたって積極的に学習できる機会を確保するとともに、その機能を高め、生きがいを持って暮らせる社会を目指します。
地域を担う若者の健全育成においては、別海高など学校や関係機関と連携しながら、現在実施している通学費助成事業をはじめとした各種支援事業を継続して実施します。
町の政策予算の継続的な執行の支えとなっているふるさと納税については、引き続き、本町を応援いただいている方々から「選ばれる生産地」となるよう、加えて、企業からも「応援される自治体」となるようプロモーションを推進します。

5 安全に、安心して住み続けられるまち
住宅施策については、長寿命化計画に基づく公営住宅の改修工事を行い、居住環境の向上と長寿命化に取り組みます。
また、大規模地震の発生による住宅の倒壊などを未然に防ぐため、既存住宅の耐震改修費用の一部を補助し耐震化を支援します。
道路および橋梁の整備については、各種補助事業を有効に活用し、町道の舗装化を計画的に進めるとともに、歩行者や通行車両の安全確保と住民生活の利便性の向上を図ります。
上水道および下水道については、水道事業ビジョンやストックマネジメント計画などの計画に基づき、施設の長寿命化や自然災害への対応を図り、計画的な更新整備により安全・安心な水の供給と処理に努めます。
急速に進むデジタル社会に対応するため、キャッシュレス決済やオンライン手続きによる住民サービスの向上やペーパーレスなどによる行政事務の効率化、省力化に取り組んできました。これからも、デジタル技術を活用した住民の利便性を向上させる質の高いサービスの提供や、行政事務の効率化に努めます。
また、町政に対する関心を高めるため、広報誌や町ホームページおよび町公式LINEなどのSNSを活用した情報提供の充実を図ります。
防災対策については、本町で甚大な被害が想定される「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震」に備え、災害備蓄品の整備や更新を進めます。
また、災害時の被害を最小化するため、国・道のほか自主防災組織などの関係機関と連携し、本年12月21日に実施される北海道防災総合訓練に参加するなど、引き続き防災・減災対策の強化を図ります。
インターネット普及に伴い、SNSなどを悪用した特殊詐欺の被害が増える中、町民全員が安心して暮らせるため、関係機関と連携し、誰もが被害にあわないよう情報共有と注意喚起活動を展開していきます。
また、適切な助言により問題解決できるよう、相談体制を一層充実させ、引き続き町民の消費生活における安全と安心の確保に努めます。

6 参画と協働で共につくるまち
北方領土の元島民は、平均年齢が88歳を超え、ますます高齢化が進んでいます。
一日も早い領土問題の解決に向け、政府による強力な外交交渉を後押しするため、領土問題意識の高揚を図る施策に取り組むとともに、返還運動を先細りさせないための後継者育成事業の展開について、国や道および関係団体に継続して要望します。
経常的な財政運営が極めて逼迫する中、効率的かつ持続可能な行財政運営を推進するため「行財政改革推進計画」を策定するほか、これまでの「人材育成基本方針」を見直し、新たな行政課題に対応できる職員の育成・確保の環境構築により、行政サービスの一層の向上を目指します。
第7次別海町総合計画は、令和5年度から6年度にかけて中間見直し作業を行っており、並行して策定するデジタル田園都市国家構想に基づく地方版総合戦略との一本化を進めます。

◇III むすび
以上、令和6年度、町政運営を進めるにあたっての、私の所信の一端を述べさせていただきました。
本町の財政運営は、これまで積極的に実施してきた大規模事業投資への借入れに伴う地方債の元利償還金などの支払いなどにより、今後数年間は財政硬直化が見込まれ、当面の間、極めて厳しい状況が続くものと見込んでいます。
そのような中でも、大きく転換する社会情勢を的確に捉え、しっかりとした施策を展開しなければなりませんが、一方で、徹底した経費削減や業務改革をはじめ、既存サービスの見直しについても、町民の皆さまと一緒に考えていく必要があります。
持続可能な自治体経営の推進に向け、好調なふるさと応援寄附金により積み立てた基金や過疎対策事業債などを有効に活用しながら、魅力あるまちづくりに積極的に取り組むとともに、財政の健全化も並行して進めてまいります。
今後においても、次世代を担う子どもたちが希望を持ち、各世代の町民の皆さまが愛着を感じ、笑顔があふれる別海町を目指し、未来につながるまちづくりを、引き続き先頭に立って進めていく所存です。
以上で、令和6年度の行政執行方針といたします。

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