国民の日常生活における歩数や運動習慣者の割合は横ばいか減少傾向にあります。こうした中、「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」が厚生労働省によって策定されました。表1のように、各ライフステージの身体活動・運動について「身体活動を1日60分以上(1日約8000歩以上)」「個人差を踏まえ、強度や量を調整し、可能なものから取り組む。今よりも少しでも多く身体を動かす」ということを推奨しています。
身体活動量の減少は肥満や生活習慣病発症の危険因子であるだけでなく、高齢者の自立度低下や虚弱の危険因子でもあります。また、身体活動・運動の量が多い人は、2型糖尿病、循環器病、がん、ロコモティブシンドローム、うつ病、認知症などのリスクが低いことが報告されています。
日常の買い物や通勤で、いつもより遠回りしたり車を使わずに歩ける距離は歩くなど、意識的に日常生活における歩数を増加できるよう心がけてみてはいかがでしょうか。
表1 身体活動・運動の推奨事項一覧
全体の方向性:
・個人差等を踏まえ、強度や量を調整し、可能なものから取り組む
・今よりも少しでも多く身体を動かす
(出典:厚生労働省)
問合せ:町民保健センター【電話】75-0359
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