4月から、北広島市、千歳市、南幌町、由仁町、長沼町、栗山町の2市4町で構成する道央廃棄物処理組合で、燃やせるごみの焼却処理が始まりました。
◆埋め立てから焼却へ
市では、3月までは普通ごみと破砕しないごみを、最終処分場に埋め立て処理していました。
埋め立てるごみの量を減らし、少しでも長く最終処分場を使用するため、北広島市、千歳市、南幌町、由仁町、長沼町、栗山町で構成する道央廃棄物処理組合で焼却施設を千歳市根志越に建設し、4月から燃やせるごみの焼却処理を開始しました。
ごみステーションに出された燃やせるごみは、まず市内の中継施設に集めます。集めたごみを圧縮し、コンパクトにしてから専用コンテナ車で焼却施設へ運びます。圧縮して効率的に運搬することで、費用や二酸化炭素の排出量を削減できます。
運ばれたごみは、焼却炉で焼却処理します。焼却炉は、1日158tのごみを850度の高温で安全に焼却処理することができます。焼却処理した後の焼却灰は持ち帰り、市の最終処分場に埋め立てます。
ごみを焼却処理して焼却灰を埋め立てることで、埋め立て量が減り、メタンガスの排出量削減にもつながります。
◇収集から埋め立てまで
・ごみステーションで収集
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・市内の中継施設で圧縮
↓
・千歳市の焼却施設で焼却処理。
高温で焼却することで、ダイオキシン類の発生を抑制
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・焼却灰は市の最終処分場に埋め立て
◆ごみ排出量の変化
4月以降、家庭から出される燃やせるごみの量は、令和5年の普通ごみの量と比較して大きく減少しました。対照的に、生ごみと資源ごみの量は増加しています。
・生ごみ・資源ごみの排出量
・普通ごみ・燃やせるごみの排出量
家庭から出されるごみの中身を分析すると、令和5年度は普通ごみの中に生ごみが30%、資源ごみが23%混入していました。令和6年4月~6月は、燃やせるごみの中の生ごみは22%、資源ごみは14%と、混入の割合が大きく低下しました。
・令和6年4月~6月 燃やせるごみの内訳
・令和5年度 普通ごみの内訳
*無作為抽出したごみで分析
「生ごみと資源ごみの混入が減っていますね」
ごみ処理手数料の改定や、ごみの排出方法の変更を機に、適切な分別が進んだと考えられます。
◆差額シールの使用期限延長
4月にごみ処理手数料を改定し、指定ごみ袋のデザインも変更しました。
以前の指定ごみ袋やごみ処理券でも、差額シールを貼ることで引き続き使用できます。使用期限を1年間としていましたが、令和8年3月31日の収集日までに延長しました。
「令和7年3月31日まで」と記載されていても使用できます
◆混ぜればごみ分ければ資源
ごみは焼却処理することで、容積が約85%減ります。焼却処理が始まり、最終処分場への埋め立て量も大きく減りますが、いずれは満杯になってしまいます。最終処分場を長く使うため、引き続きごみを減らし、適切な分別をお願いします。
◆リユースやリサイクルを推進しています
市では、小型家電・ミックスペーパー・古着・古布・家庭用廃食用油の拠点回収のほか、生ごみを分別して乾燥汚泥肥料としてリサイクルするなど、資源を循環させるために、さまざまな取り組みを行っています。
今年度は新たな取り組みとして、民間企業と連携協定を結びました。不要になった小型家電を宅配便で回収するサービスや、一度に複数の中古品買い取り業者の買い取り価格が比較できるサービス、地域内で不要品を譲ることができる掲示板サービスがあります。
詳しくは、市ホームページで紹介しています。ぜひ利用してください。
問い合わせ:環境課
【電話】372-3311(内線4102)
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