●高校生の視点から地域活動に貢献
・札幌日大高校国際バカロレアコースの2年
札幌日大高校2年生。国際バカロレアコース2期生。課外授業の一環として4人でSDGsをテーマとしたサステナブルブランド会議に参加した。他にもさまざまな活動を行っている。
◆社会問題について考え行動したい
◇4人が通う国際バカロレアコース
札幌日大高校の2年生で、国際バカロレア(IB)コースに所属している4人。このコースは国際バカロレア機構が提供する世界基準の教育プログラムで、道内には2校しかない。世界共通の大学入学資格を与えることに加え、世界中どこへ行っても通用する人材の育成を目的としている。通常の授業の他に課外活動が含まれるのが特徴だ。
◇環境に関心を持ってもらうために
4人は、課外活動の一環として東京で2月22日に開かれた「サステナブルブランド国際会議2024」に参加した。全国92校の中から14校が参加校に選ばれ、道内からの参加は同校のみだ。
考案したのは、雑巾がけやごみ拾いなど8種目の競技を行う「クリーンオリンピック」。「4年に1度のオリンピック後に大量のごみが出てしまう状況を何とかしたい」と感じたことがきっかけで、昨年10月から放課後に毎日集まりアイデアを練った。参加した人たちが楽しみながらSDGsに関心を持ってもらえるように工夫したそうで、夏季五輪と冬季五輪の合間に道内で開催できたらという思いがある。
◇さまざまな課外活動
3月には福井県で開催された「サステナブルブランド国際会議2024福井シンポジウム」に招待され、福井県への修学旅行のプランをテーマに地元の高校生とディスカッションした。
個人でも活動を行っている。地域の美化を根ざすため西の里地区で定期的なごみ拾いを計画したり、企業などに取材をし環境問題について動画やSNSで発信したり、高校生模擬国連大会の運営に携わり国連の仕組みを全国に広める活動を行ったりだ。他にも自身の祖父が高齢者介護施設に通いやすくなるように、去年から施設でピアノ演奏や歌のミニコンサートを開催するなど、その活動は多岐にわたる。
◇地域に根ざした活動を
今後も地域に貢献し、自分たちも成長していきたいと意気込む。それぞれが主体的に考え行動する4人の挑戦に注目したい。
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