■第38回~地域包括支援センターからのお知らせ~
高齢者虐待を防ぎましょう
(担当:社会福祉士 大井敬太)
■自分らしく安心して暮らし続けることができるように、高齢者虐待を防ぎましょう。
「高齢者の一人ひとりが、住み慣れた地域で尊厳を持って暮らす」その権利を侵害してしまう「高齢者虐待」が問題となっており、厚生労働省の全国調査では、虐待の件数が増加傾向で推移しています。
■高齢者虐待について知ろう
平成18年4月1日に「高齢者に対する虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援に関する法律」が施行されました。その法律で、「養護者」とは、「高齢者(65歳以上)を現に養護する者であって養介護施設従事者等以外のもの」とされており、高齢者の世話をしている家族、親族、同居人等が該当します。また、高齢者虐待と聞くと、殴る・蹴るといった暴力的な行動をイメージすると思いますが、それだけが虐待の全てではありません。
高齢者虐待とは、高齢者の世話をしている家族、親族、同居人等が高齢者に対して次の行為をした場合とされています。
◆介護・世話の放棄・放任(ネグレクト)
○食事や水分を与えない
○おむつの交換をしない
○病気の兆候があるにもかかわらず診察を受けさせない など
◆経済的虐待
○日常生活に必要な金銭を渡さない・使わせない
○本人の自宅等を本人に無断で売却する
○年金や預貯金を本人の意思・利益に反して使用する など
◆身体的虐待
○平手打ちをする
○つねる
○殴る
○無理矢理食事を口に入れる など
◆心理的虐待
○怒鳴る
○悪口を言う
○高齢者が話しかけているのに意図的に無視する など
◆性的虐待
○排泄の失敗等に対して懲罰的に下半身を裸にして放置する
○性的な行為を強要する など
■無意識に虐待していることも
虐待をしている養護者には、認知症や介護に対する理解がなかったり、経済的に余裕がない、時間がない、相談する人がいないなどの背景や要因があったり、高齢者のため良かれと思ってやっていることが虐待になってしまうなど、自覚がない場合も多くあります。
■町民のみなさんへのお願い
虐待を見かけたらまず身近な機関に連絡し相談しましょう。虐待の要因はさまざまです。家庭においては、家族の歴史や人間関係といった事情があります。虐待をしている介護者が悪いと一方的に決めつけず、問題の解決は、専門家に相談しましょう(※虐待の相談内容や通報者の秘密は守られます)。
○北竜町地域包括支援センター【電話】34-2727
○北海道高齢者虐待防止・相談支援センター【電話】011-281-0928
■2月の保健・介護予防行事
○にこにこベビーズ 6日(火)10:00~12:00 すこやかセンター
○男の料理教室 9日(金)10:30~12:30 公民館調理室
○認知症物忘れ相談
19日(月)10:00~12:00 ココワ研修室
26日(月)10:00~12:00 碧水地域支え合いセンター
○ヘルシー講座 26日(月)10:00~12:00 すこやかセンター
※変更になる場合がありますので、防災無線等でご確認ください。
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