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自治体の皆さまへ

こんにちは保健師です

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北海道占冠村

皆さんが健康で元気に過ごすための役立つ情報をお届けします

■食後高脂血症に要注意
血液中の脂質(コレステロールや中性脂肪など)の値が基準値が外れた状態である「脂質異常症」。治療せずにいると、血管の内側に脂質がこびりつてしまい動脈硬化を進行させる大きな要因となります。また近年では、非空腹時(食後)に中性脂肪の値が高くなる「食後高脂血症」が動脈硬化のリスク要因として注目されています。
厚生労働省によると、日本人の死因の2割以上が心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患だと判明しています。食後高脂血症は、空腹時の中性脂肪値が高い人、肥満やメタボリックシンドローム、糖尿病の人などに起こりやすいことが分かっていますが、近年は痩せていても中性脂肪値が高い人が増えてきているため油断は禁物です。日頃の食生活や運動習慣を見直し、食後高脂血症の改善・予防に努めましょう。

■「食後高脂血症」が脂質異常症の診断基準に
非空腹時の中性脂肪値が高い場合も動脈硬化を促進することが判明し、これを踏まえ、2022年に日本動脈硬化学会による「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」が改訂され、下表の通り非空腹時の中性脂肪値の基準値(175mg/dL以上)が設定されました。

▽脂質異常症の診断基準

※非空腹時を指すが、空腹かどうか分からない場合も含めて「随時」とされている。

▽Check!
中性脂肪値は食後にだんだんと高くなり、3~4時間後に最も上昇します。その後は徐々に低下していきますが、6時間以上経過しても高い状態が続いた場合は食後高脂血症の可能性があります。
しかし一般的な健診では、空腹時(食後10時間以上空けた後)に採血を行うため見落とされてしまったり、自覚症状もないため気付かぬうちに動脈硬化が進んでしまいます。早期に発見するためにも、別途食後に中性脂肪の検査を受けることをお勧めします。

■中性脂肪を減らすために~食生活・運動習慣の見直し~
▽食事
1日3食を規則正しく食べるとともに、栄養バランスのとれた献立を心がけましょう。中性脂肪が高くなる動物性脂肪(バターや肉の脂身)やお菓子、ジュースやお酒などはなるべく控え、野菜や海藻、魚などを積極的に摂取しましょう。
とはいえ、ダイエットのためにお米などの炭水化物を極端に制限することは、腎機能を低下させてしまい心疾患になるリスクを高めます。無理はせず、自分の年齢や体格に合わせ適正なカロリーを取りましょう。

▽運動
ウォーキングやジョギング、アクアサイズ(水中運動)などの有酸素運動を中心に行いましょう。また、スクワットや腕立て伏せなどのレジスタンス運動(いわゆる筋トレ)も適度に取り入れると効果的です。
厚生労働省が示す1日の適度な運動目標は、成人は8000歩(約248キロカロリー)、65~74歳で7000歩、75歳以上だと5000歩以上となっています。ただし無理な運動はケガにつながりますので、自分の体調に合わせ行いましょう。

問合せ:住民課保健予防担当
【電話】56-2122

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