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自治体の皆さまへ

なよろっぽい家づくりの会 VOL.68

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北海道名寄市

■寒冷地域の住宅
徒然草(つれづれぐさ)の有名な一節「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬は、いかなる所にも住まる。…」
この当時、本州の温暖な地域に住んだ人の家づくりは、夏の暑さを凌ぐことを優先にして、開放型で風通しの良い家をイメージしていたのでしょう。そして冬の寒さは、炬燵(こたつ)や火鉢等で堪え忍ぶ覚悟でいたのだと思われます。しかし、私達の住む地域ではそうはいきません。夏は+30℃、冬は-31℃、さらに多積雪という世界的に見ても希な気象の地域です。夏はこれでもいいですが、冬は凍死寸前です。人間は、寒さに対しては非常に弱い“ほ乳類”です。
特に、〔寒冷地帯〕の家づくりは、開放型ではとても対応できません。それとは逆の閉鎖型(密閉型)の考え方が必要です。冬はストーブ等の暖房装置で家の中の室温を維持しつつ、外気の影響をシャットアウトして住まい、夏においても外気をシャットアウトしつつ、扇風機、クーラー等で涼を取ります。(開放型のイメージで開口部を開放して風通しで涼しさを得る場合もありますが…)

◇閉鎖型住宅
(1)高気密…気密性は、隙間相当面積[C]値で表され、数値が小さいほど気密性が高い。
C=家全体の隙間の合計(cm)÷建物の延床面積(cm)
数値は、「気密測定」という検査方法で“実測”します。
※以前は、寒冷地では2.0cm/m、その他の地域では5.0cm/mと国の基準が示されていましたが現在はありません。

(2)高断熱…断熱性能は、外皮平均熱貫流率[Ua]値で定められ、数値が小さいほど断熱性が高い。数値は気密測定と違い“実測”ではなく計算測定値で、単位は[W/m・K]です。

(3)計画換気…第一種、第二種、第三種換気と方式があり1時間に何回家の空気が入れ替わったかを推測します。なお、閉鎖型住宅は次回に再度取り上げます。

問い合わせ:なよろっぽい家づくりの会事務局(NPO法人なよろ観光まちづくり協会内)
【電話】01654(9)6711

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