睡眠には心身の疲労回復や記憶整理、傷ついた細胞の修復・成長などの重要な役割があります。
睡眠不足になると、集中力や活動力、判断力、免疫の低下などが起きやすくなります。また、長く続くと、高血圧などの生活習慣病やうつ病の発症リスクを高める等、健康状態に影響を及ぼします。
厚生労働省「睡眠と生活習慣病との深い関係」より
◆良い睡眠を確保しましょう
『良い睡眠』を得ることはホルモンや体の機能を活発化させる神経が整えられるため、生活習慣病やうつ病などが予防でき、健康の維持・増進につながります。自分の睡眠を見直してみましょう。
ポイント(1)適正な睡眠時間を確保する~各年代の目安
小学生 9~12時間
中学生・高校生 8~10時間
成人 6時間以上
高齢者 長時間寝床にいるのは健康上良くないため、8時間以上にならないようにしましょう。
※年齢や生活習慣、持病などによって個人差があります。
健康づくりのための睡眠ガイド2023より
ポイント(2)眠りにつきやすい・深く眠れる・朝に覚醒しやすい状態に整える
おすすめのもの
□日中に日光を浴びる
□食事・運動など規則正しい生活習慣を維持する
□寝室の環境を整える(静かで過ごしやすい温度)
□就寝の1~2時間前に入浴し、身体を温める
□リラックスできる寝衣・寝具で眠る
やめた方がいいこと
□無理に寝ようとする
□就寝前にスマートフォンなどを見る
□夕方以降のカフェインの摂取
□就寝前の夜食
□晩酌の深酒・寝酒・喫煙
◆こんな時は医療機関を受診しましょう
・激しいイビキ、睡眠中に呼吸が止まる(例:睡眠時無呼吸症候群の疑い)
・足にムズムズ感があり、眠れない(例:むずむず脚症候群の疑い)
・十分眠っても日中の眠気が強い(例:過眠症の疑い)
・一日中憂鬱で、夜も眠れない状態が続いている(例:うつ病の疑い)
このような症状は薬物療法が必要な場合があります。
ご相談は保健福祉センターまで。
保健師:小野寺遥
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