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自治体の皆さまへ

みんなでつくる『ふくしのまちづくり』vo.1(2)

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北海道和寒町

■ご質問にお答えします「特別養護老人ホーム編」
これまで様々な場面で町民の皆さんから寄せられた「ふくしのまちづくり」に関する疑問やご質問にお答えいたします。今回のテーマは、「特別養護老人ホーム(特養)」です。

【現在整備を検討している内容】
・特養の定員は48名とし、ユニット型個室を検討します。
・短期入所(ショートステイ)は、空床利用型とします。

◆芳生苑の定員は100名ですが、新たな施設は48名で良いのですか?
利用定員100名の特別養護老人ホーム「芳生苑」は、現在50名程の入所者で推移しており、待機者は10人程度いますが入院や他の施設に入っている方がほとんどです。
今後の人口推計では65歳以上の人口は減少していきますが、85歳以上の人口は2035年をピークに横ばいで推移するため(右グラフ参照)、介護や支援を必要とされる方のニーズは当面あるものと見込み、定員を48名として計画しています。
さらに、町内からの利用者の減小を見据え、町外者も含めた広域的な受け入れ体制を整えるとともに、今後の社会的なニーズに柔軟に対応できる形での整備も検討されています。

高齢者の推計(人)
資料:第9期介護保険事業計画

◆居室を『ユニット型個室』とするのは、なぜですか?
現在の芳生苑は多床室(4人部屋)ですが、新たな施設は、『ユニット型個室』を考えています。
ユニットケアとは、10名程の少人数単位で介護をするスタイルで、一人ひとり個室でプライバ
シーが確保され、個室を出てすぐに「リビングスペース」という交流スペースが設けられています。(下図参照)
日中はリビングスペースで食事やイベントを楽しむなど、家庭生活の延長のような感覚で、施設であっても、その方の生活リズムに合わせたサービスが提供できます。また、決まった職員を配置することで入所者と顔なじみの関係ができます。
北海道が定めた「老人福祉施設等整備方針」でも、新たな特養を建設する際は、ユニット型であることが推奨されていますが、その入居費用は多床室よりも個室の方が高くなることになります。

◆空床利用型の短期入所とはどのようなものですか?
一時帰宅や入院等で利用されていない個室を利用し、在宅で介護されているご家族の方が病気や休養、冠婚葬祭、旅行等の理由で介護ができないときに、一時的に施設を利用するサービスです。

◆新たな特養に入るには、どれくらい利用者負担が必要ですか?
特養の利用者負担は、(1)介護サービス費 (2)居住費 (3)食費 (4)その他の費用(理美容費、嗜好品など)を合わせた額となります。

○特別養護老人ホーム(ユニット型個室)の利用者負担額(月額)の試算(単位:円)
「(1)介護サービス費」は、要介護度ごとの基準額とサービスや人員配置などによる加算額により決まります。
部屋代である「(2)居住費」と「(3)食費」は、各施設で異なりますが、年金などの収入と保有する預貯金などの資産が一定以下の方に対して「自己負担限度額(下表)」が設けられています。

例)国民年金のみ受給されている方(老齢基礎年金の満額支給者 年額795,000円)は2段階に該当しますので、要介護3の方が特養に入所した場合、自己負担額は62,970円となりますが、世帯の収入状況により、月の介護サービスの自己負担上限額を超えた分は「高額介護サービス費」の支給が受けられ、実際の月額負担額は60,900円と試算されます。
注意)この利用者負担額は芳生苑のサービスを基に試算したものですので、報酬単価や施設の人員配置により実際の負担額は変わります。

基本構想をもとに、今後も町民や事業者の皆様との連携、協力しながら、『誰もが住み続けられるふくしのまちづくり』の実現に向けた事業の取り組みと、施設整備の支援を進めてまいります。
基本構想をさらに具体化するため、昨年に引き続き、「町民サミット」や「ラボ」などでご意見を伺いますので、皆様のご参加、ご協力をよろしくお願いします。

―「ふくしのまちづくり」に関する出前講座―
「ふくしのまちづくり基本構想とは」「新たな施設の整備計画について」など、自治会や老人クラブ、団体やサークルなど、皆様の集まる場へ説明に伺いますので、希望される場合は、地域福祉推進室までご連絡ください。

問い合わせ先:保健福祉課 地域福祉推進室
【電話】32-2000

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