◆内臓脂肪型肥満とは
胃や腸など内臓の周りに脂肪が過剰にたまった状態のことで、へその高さで測った腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の場合、『内臓脂肪型肥満』が疑われます。高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病の要因になります。
○内臓脂肪がたまりやすい食習慣
・食べすぎや飲みすぎ
・早食い
・社会的要因
(仕事などで食事時間が不規則になる、24時間コンビニエンスストアを利用できる)
内臓脂肪がたまりやすい人は、男性と、更年期以降の女性です(ホルモンの影響)。また、遺伝や加齢も関係しているため食生活に注意が必要です。
◆内臓脂肪型肥満と動脈硬化の関係
内臓脂肪が過剰にたまると、動脈硬化が進行することが明らかになってきました。
◆内臓脂肪型肥満の解消法
現在の体重から3~6か月かけて2~3kg減量※し、内臓の脂肪を減らすことは動脈硬化の改善につながります。まずは生活習慣を改善しましょう。(※肥満症診療ガイドライン2022参考)
・噛む回数を増やし、ゆっくり食事すると満腹感が得られ食べすぎを防げます。
・仕事で夕食が遅くなる時は分けて食べる
○食べ方の例
午後6時ごろ…おにぎりなど
+
帰宅後食べる…たんぱく質と野菜のおかず
・外食やコンビニを利用するときはカロリー表示を見て選ぶ。
・お酒は飲み過ぎない。(水を飲む、ノンアルコールにするなど)
・毎日同じ時間に体重を図り記録することは、食習慣と体重の変化を振り返るきっかけになります。
内臓脂肪型肥満になる要因は一人ひとり異なります。特定保健指導や健康相談を随時受け付けていますので、ご利用ください。
保健師:後藤汀那未
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