■脆弱性骨折(ぜいじゃくせいこっせつ)を予防しましょう
対象は40歳以上の方
○はじめに
脆弱性骨折とは、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)に伴って、本来折れることのない部分に骨折が起こることです。
具体的には「背骨」や「大腿骨(だいたいこつ)」です。
この場所の骨折は、機能的に完治しにくく、ずっと運動障害を背負うことになるため、「予防するべきもの」とされています。
背骨が曲がってしまうのも骨粗鬆症が原因です。
○脆弱性骨折はどのくらい起こっているのか
日本人の50歳以上の女性が、生涯のうちに背骨を骨折してしまう頻度は37%と言われています。
女性は閉経によるエストロゲンの欠乏で骨の強度が下がってしまうため、よりハイリスクです。
しかし、男性も筋力低下や活動性の低下、摂取カルシウムの減少で骨密度が低下します。
これだけ背骨の骨折が起こると、高齢者は背骨の圧迫骨折は当たり前と思われていますが、40歳過ぎから骨粗鬆症検診を受けて骨粗鬆症の治療を受けることで予防が可能です。
○40歳から骨塩量を測定しましょう
左図(本紙参照)のように寝ているだけで20分くらいで骨塩量の測定が可能です。
若者の70%以下の骨密度であれば、骨粗鬆症であるという診断が確定します。
○なぜ町立病院の検査がおすすめなのか
脆弱性骨折が起こる場所(背骨・大腿骨頸部)での検査が可能です。そうすることで正確に脆弱性骨折のリスクを検査することができます。
○治療はどうするの?
ビタミンDやカルシウムをとるように…といいますが、食生活だけは簡単には劇的な変化をもたらすことはできません。
現在は月に一度の内服、半年に一度の点滴で済む、らくちんな治療薬があります。
○当院ではいつでも検査・治療が開始できます
健康な老後を送りたい方は、ぜひご相談ください。
お問い合わせ:町立病院事務局
【電話】6-3111
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