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災害派遣職員 活動レポート 被災地の経験を未来へ繋ぐために

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北海道大樹町

令和6年能登半島地震の被災地支援として、企画商工課広報統計係の近藤量政主事を石川県輪島市に派遣しました。支援業務内容や現地の状況、感じたことをインタビューしました。いつ襲ってくるかわからない自然災害に備えるためにも、ご一読ください。

■今も変わらぬ景色、被災地に残る傷跡
○被災地でどんな業務をしましたか。
家屋などの被災状況を証明する「罹災証明書」の申請受付や、支援物資の受け渡しをしました。

○被災地の状況、印象に残ったことはありますか。
輪島市では、半年が経過した現在も一部地域で断水や停電が続いています。土砂崩れによって崩落した道路の復旧作業が進められる中、倒壊した家屋などは被災当時のまま残されています。被災地の景色は、どの景色も衝撃的でしたが、特に印象に残ったのは、液状化によって地上に飛び出た「マンホール」でした。
液状化は、地下水位が高く、ゆるく堆積した砂地盤などで発生しやすい現象のため、沿岸部などの広い範囲で、マンホールが突出していました。
また、この現象で地盤全体が激しく歪み、街全体のあらゆるものが傾いたり、道路や歩道が隆起したため、歩行することも困難な状態になっていました。

○被災地での経験から、避難時の注意点はありますか。
地震が発生した時、津波などから逃げるために車での避難を考えると思いますが、二次被害の発生を防ぐ観点から、「徒歩」での避難が推奨されています。
輪島市の被災状況でお伝えしたように、道路が大きく破損していたり、停電で信号機が止まっている可能性もあります。交通事故などを防ぐために、「徒歩」での避難を心がけましょう。
また、やむを得ず車を使用する場合は、危険性を十分に理解し、路面状況や交差点に注意して運転しましょう。

■迷うなら避難 初動対応が命を守る
○最後に、町民の皆さんに伝えたいことはありますか。
大樹町は東に太平洋、中心に歴舟川が流れる「水」に恵まれた町です。綺麗な景色や美味しい水が飲める一方で、津波や洪水などの「水害」と向き合う必要があります。正しい知識を持って、もしもの時に備えましょう。
災害は、一人ひとりが取り組む「自助」、地域などの身近な人同士が助け合う「共助」、役場などが取り組む「公助」によって被害を減らすことができます。その中でも基本となるのが「自助」で、自身を守り、安全を確保することで「共助」に取り組むことができます。
地震に限らず、自然災害から避難する時は、初動対応が重要です。非常時に正しい行動ができるように、災害時の行動を再確認しましょう。

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