文字サイズ
自治体の皆さまへ

令和6年9月号 社会教育委員だより

15/28

北海道大樹町

■子どもの居場所づくりとは
7月11日、12日に札幌市のかでる2・7を会場に、「令和6年度北海道市町村社会教育委員長等研修会」が開催され、社会教育委員の佐藤委員長、五十嵐委員の2人が参加しました。
社会教育に期待されている今日の地域課題をはじめ、各地の優れた実践や事例を学ぶとともに、社会教育の意義や社会教育委員の役割などについて研さんを深め、この研修で得られた成果がそれぞれの地域において活動する上での糧となることを目的として開催されました。
1日目は、東北福祉大学総合福祉学部社会福祉学科の清水冬樹准教授による「子どもたちに選ばれる居場所~子どもの参加・意見表明権を踏まえて~」と題して基調講演が行われました。清水准教授は、子どもに「ここは自分の居場所だ」と感じさせるためには、子どもと若者の主体性を大切にすることが求められると述べ、子どもや若者に関わる年長者の姿勢がいかに重要か、言及しました。
2日目は、「子どもの居場所づくりと社会教育委員の関わりについて」をテーマにグループワークが行われました。
以下は、研修会に参加した五十嵐委員の感想を抜粋したものです。

私は柏木町に住んでおり、町内会では福祉部を担当していますが、安否確認の一環として始めた「朝のラジオ体操」が600回を超えたこと、そのラジオ体操に子どもたちも参加するようになっていること、子どもたちが来てくれて老人会メンバーも元気がもらえていることなどを報告しました。また、昨年から実施している「夏休み宿題対策会」などの話から、少人数の小さな居場所づくりや、世代間交流の必要性が話題になりました。
研修会や講習会には極力参加、出席したいと思いながら、そこで学んだことを生かすことができずにいることが多く、申し訳なく思っています。特に、今回の清水先生の基調講演は目指す次元の高さに恐れを抱きつつ、先生の実践の質の高さに驚かされることばかりでした。
今回の研修会のテーマは「子どもの居場所づくり」でしたが、「居場所」は子どもはもちろんのこと、高齢者も、子育て世代の大人も、中学生・高校生も、みんなが求めているものだと感じました。社会教育委員という大任を果たすには力量が欠けますが、責任感だけは失わないようにしなければと思っての帰路となりました。

柏木町では、今年度は宿題対策会に加え、柏寿クラブと合同でバス旅行も実施しています。町内のお仲間と、子どもたちとのチーズ作りや海水からの食塩づくり、冬には凧作りも企画してるそうです。五十嵐委員は謙遜されていますが、子どもや、子どもに関わる大人の「やりたい」「やってみたい」を生み出す柏木町の取り組みは、“居場所づくり”となっています。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU