◆「20年後の天塩」を構想・発表
天塩小学校4年生児童20人は昨年4月から総合的な学習の時間授業で町のことについて町関係者に質問を行う等、探究してきたことをもとに「20年後の天塩」をテーマに発表会を行いました。「道の駅(食)」「河川公園」「観光」の分野ごとに各自のアイデアを出し合いグループ討議を経て「河川公園に巨大ブランコ設置や移動式のカフェをつくる」「牛引っ張りツアーイベント開催」等のアイデアについて提案・発表しました。また各自のアイデアをイメージした工作や絵画の展示や20年後「30歳への自分」へのビデオメッセージを披露しました。
◆「わが村」運動奨励賞を受賞
2月16日、道開発局留萌開発建設部主催による「わが村は美しく―北海道」運動第11回コンクール表彰式が道の駅「えんべつ富士見」で開催され「美留来のゆめ」が奨励賞を受賞しました。同会は天塩、幌延、遠別の20~70代の女性酪農家6名で構成され平成12年に発足後、天塩町を拠点に自家製生乳を用いたチーズやアイスクリームの加工研修活動を行っています。中村美幸会長は「先人の方々が開発してくれたレシピを活用し、新たな人も入っていただき世代の幅が広くなり、今後はパンづくり等にもチャレンジしてみたい」と述べました。
◆町有志による動画作品優勝
日本と米国アラスカ州に姉妹都市提携している市町村が親交を深めるための各種事業を行っている在アンカレジ領事事務所主催による「お国自慢フェスタ」が開催され、両国24団体から動画等の作品の応募があり、天塩町有志チームによる「天塩青女俳句会の活動の様子や天塩の四季の景色、動物、姉妹都市ホーマー市との交流写真等をもとに地域おこし協力隊の野口隊員が編集制作した映像作品「俳句 天塩町の豊かな自然を描いて」が発表審査会にて1位を受賞しました。映像作品は、動画投稿サイト・ユーチューブ「天塩町地域おこし協力隊チャンネル」で視聴できます。
◆広報てしお展
昭和31(1956)年に創刊され先月号で通算800号となった天塩町広報誌790号分の表紙、コピー冊子110部を展示する「広報てしお展」が3月9日、10日の2日間、教育委員会主催により福祉会館大ホールにて開催され約40人の町民が訪れ、観覧しました。橋や道路・建物の完成や開通、札幌までの直行列車運行開始への歓喜、入学卒業式や運動会、祭り等の各種行事の様子、モータリゼーション勃興による交通事故多発への注意喚起など昭和・平成・令和の時代、町や世相の移ろいが走馬灯のように、視覚的に感じられる内容でした。
◆指導農業士、農業士称号贈呈
令和5年度の北海道における指導農業士、農業士の称号が町在住の農家にそれぞれ贈呈されました。次代の担い手の育成指導や地域の農業の振興等に対する助言を行う指導農業士に高橋勝也さんが認定されました。高橋さんは平成5年の就農以来、飼養管理技術の研鑽に励み、乳牛改良に取り組む一方、JA乳牛改良同士会長や農協役員を務めるなど地域の酪農発展に貢献しています。認定を受け高橋さんは「地域の若手農業者や新規就農者に適切な助言ができるよう更に研鑽につとめ模範となる農業者を目指したい」と抱負を語りました。
また、地域農業の中核的な担い手として経営改善や地域農業の振興等に積極的、意欲的に活躍する農業士に高原弘雄さんが認定されました。高原さんは、酪農経験のみでの主観的な指標だけでなく、各種計測機器を活用した客観的かつ定量的な数値的指標に基づいた草地管理を含めた放牧酪農を取り入れた効率的な経営を実施しています。また一方では農協青年部や町社会教育委員として地域の子供達に酪農体験会を実施し、酪農業への理解と普及に貢献しています。令和5年度には社会教育委員長に就任し、地域の社会教育、人材育成に尽力しています。認定を受け高原さんは「前職での経験、放牧管理技術、数値的指標を用いた経営等の知識を新規就農者の方々に広め早期に安定経営ができるよう導きたい」と抱負を語りました。
◆道産業貢献賞で表彰
多年にわたり北海道の産業の振興発展に貢献され、その功績の顕著な個人・団体に顕彰する北海道産業貢献賞の農業関係功労者部門で町在住の佐藤博幸さんが本年度の同賞にて表彰されました。佐藤さんは、酪農業に従事する傍ら平成7年から雄信内農業協同組合代表理事組合長に就任し、その後、町内3農協が合併による天塩町農業協同組合の組合長に就任し、長年、天塩町の農業発展に尽力しました。また平成29年には合同会社ミルクファーム天塩を設立するなど、地域の酪農産業に貢献された功績が認められたことで表彰されました。
◆天塩の景色、写真コンテスト金賞
本広報紙の表紙に幾度も提供いただいている町在住の写真家・柳谷明伸さんが、全国版メジャー写真誌「キヤノンフォトサークル3月号」のフォトコンテスト(生き物部門)で最高位の金賞を受賞しました。受賞写真は振老地区の夕暮れの天塩川旧川から利青く輝く利尻富士を背景に飛翔するオオヒシクイ等の渡り鳥群を撮影したものです。柳谷さんは、令和元年に留萌振興局が主催した移住体験ツアーに参加し、天塩町に宿泊したことがきっかけで同年、札幌市から移住し、日々、景観や動植物の写真を撮影しSNS投稿や写真コンテストを通じて町の魅力を発信しています。
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