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自治体の皆さまへ

町政執行方針(2)

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北海道天塩町

(3)マチの強靭化対策
公営住宅をはじめとした、道路・橋梁、水道・下水道などのインフラ整備につきましては、各整備計画に基づく計画的な維持・改修に努めるとともに、港湾につきましても、整備促進に向けた働きかけを関係機関と連携して実施してまいります。また、住環境につきましては、住宅リフォーム支援制度による居住環境の向上支援や、空き家解体補助制度による景観保全や周辺への被害拡大の防止などの対策を図り、安心・安全な居住環境の整備を継続して取り組みます。消防・防災対策につきましても、消防車両や消防資機材の計画的な更新や、地域の防災意識の高揚、関係機関・団体等との連携及び訓練の醸成を図るとともに、重要な情報が迅速に行き渡るよう防災情報配信システムの更なる普及や活用の推進など、住民生活の安心・安全の確保に向けた一層の体制整備に努めてまいります。

(4)生涯学習の推進
生涯学習の推進につきましては、関係機関との連携や各種団体への支援を図り、地域における生涯学習活動を促進させるとともに、芸術・文化や読書にふれあう機会の確保に努め、多様な視点を持ち社会貢献できる未来の人材育成を進めてまいります。また、子どもの英会話スキルアップを推進し、家庭教育の向上と子どもの学びの機会の確保を図ります。
社会教育施設と運動施設につきましては、各個別計画に基づく計画的な維持・補修を図り、各種大会や交流事業での活用など、誰もが主体的に学習・スポーツ活動に親しめる環境整備に努めてまいります。

III つながり共に歩む協働のマチへ
(1)地域コミュニティの活性化
市街地における人口減少は、地域コミュニティの活力低下につながることから、定住の促進を目的とした町有地の売払いを実施し、地域への人の定着を図ります。また、雄信内地区につきましては、集落地域と行政を繋ぐ核となる人材として集落支援員を設置するとともに、雄信内地区のコミュニティ活動の拠点となる複合型施設の整備につきましても、皆様との協議を重ねながら実現に向けた検討を進めてまいります。

(2)国際交流・多文化共生の推進
本年は、アメリカ合衆国アラスカ州ホーマー市との姉妹都市提携が40周年を迎えます。親善団の訪米・受入や交換留学、文化・スポーツ交流など、地域主体となった長きにわたる相互交流の中で生まれた「つながり」を大切にし、近年は、オンラインミーティングを活用した学校間の交流も行われるようになり、対面交流に限らず、こうしたデジタル技術も活用しながら、国際交流を継続して推進してまいります。また、本町には多くの外国人が多様な産業分野で活躍し、地域で共に生活しております。多文化共生の視点に立ち、マチの一員として地域へ溶け込めるよう、外国人交流事業を充実させ、多文化共生の推進に努めてまいります。

(3)天塩高等学校の魅力化
天塩高等学校の魅力化に向けた取組みにつきましては、天塩高等学校振興会に対する補助を実施するとともに、公設民営塾による学習支援や、総合的な探究の時間を活用した高大連携事業など天塩高等学校の魅力化に継続した支援を実施してまいります。また、本年2月に、地域社会の発展と町民サービスの更なる向上を目的として、麗澤大学との包括連携協定を締結しました。本協定をもとに一層の人材育成と地域振興を図る思いであり、官・民・学・地域で創りあげたアイディアを「カタチ」にできるよう、天塩高校生や関係機関と協働した取組みを進めてまいります。

(4)地域おこし協力隊の推進
地域おこし協力隊は、都市部の視点を生かした柔軟な発想と活動により、地域の活気と新たな「つながり」をもたらす人材です。今後も、個々のスキルを活かした自由な活動ができる環境づくりに努めるとともに、まちづくりにおける課題を的確に見定め、積極的な募集活動を実施し、協力隊人材の確保を図り、任期後の活動サポートや起業支援による地域への定着を推進してまいります。

(5)要望・誘致活動の推進
本町の一層の振興・発展のためには、町のインフラ整備はもちろん、各種制度の改善・継続など、国や北海道への積極的な要望活動が必要です。近年では、要望事項でありました北海道縦貫自動車道「中川~天塩間」におきまして、計画段階評価を進めるための調査が開始されるなど、今後も、本町のみでは解決が困難な課題に対して、地域の皆様や各種期成会、関係機関と連携した一体的な要望活動を推進してまいります。
また、自衛隊誘致につきましては、数十年の長きにわたり、地域一体となった活動が進められてまいりました。誘致活動や訓練など、来町した隊員とのイベント、芸術・スポーツ活動を通じた交流は、国防への寄与をはじめ、地域の活性化、町の発展に欠かすことのできない深い「つながり」であると考えております。今後も、関係機関と連携した誘致活動に継続して取り組んでまいります。

IV 行財政運営が持続できるマチへ
(1)行財政運営の強化
人口減少社会の中、行政サービスを維持していくためには、今まで以上に効率的・効果的な事業の実施が必要です。町が実施する事業につきまして、皆様からの意見を取り入れ、客観性及び透明性を確保し、更なる町民サービスの向上を図ることを目的として、新たに行政評価委員会を設置します。
また、休止状態となっておりました安定型産業廃棄物最終処分場につきまして、廃棄物の受入を進めて将来的な廃止を図るための再稼動への方針を決定したところでありますが、目的の達成を実現するために、施設の民間移行も含めた協議を重ね、財政圧迫の要因とならぬよう努めてまいります。

(2)ふるさと納税の推進
ふるさと納税制度は、自主財源の確保はもちろん、地場産業の振興や地域経済の活性化、ふるさと「天塩町」のイメージアップにおいても極めて効果的な取組みであることから、返礼品の開発促進や地域事業者との連携強化、トップセールスや各種イベント、首都圏出店時におけるプロモーションの実施など、地域事業者の意欲と皆様の知恵をお借りしながら、ふるさと納税の増額を目指した一層の取組みを進めてまいります。また、企業版ふるさと納税につきましても、本町の事業紹介や企業とのマッチングの機会創出を図り、地方創生関連事業の財源確保に向けた取組みを進めてまいります。

近年猛威を振るった新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行され、社会全体が活発化してきておりますが、コロナ禍がもたらした社会変容は、マチづくりの推進においても大きな影響を与えました。加えて、人口減少・少子高齢化が進行する中で、マチづくりの新たな潮流を的確に捉える力が求められていると感じております。
今後も、常に、町民の皆様と行政が協働してマチづくりを行うという姿勢を持ち続け、地域一体となって直面する課題に誠心誠意向き合い、マチの将来像の実現に尽力することをお誓い申し上げます。

結びに、町民の皆様をはじめ、議員の皆様のなお一層のご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

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