●地域医療の継続
○背景
令和4年7月より、毎月稚内市より日本海側の天塩町立病院に出張で来ていました。それまで、オホーツク海に面した猿払村病院で長い間医療に専念してきました。旭川医大病院からの支援を受けながら診療を継続してきました。天塩町では、月一度の診療から開始したところ、徐々に来る回数が増えてきました。
○現状
今年4月より、常勤医師として勤務することになりました。どこの病院でも、高齢者も多くなり、糖尿病、高血圧、脳梗塞、慢性腎臓病などのありふれた慢性疾患が多くみられます。これらの疾患診療だけではなく、救急疾患なども多く救急救命士の支援を要します。稚内、名寄、旭川、札幌の病院にも救急搬送があります。
内視鏡診療も長年実施されていませんでしたが看護師の協力を得て、消化管内視鏡検査が実施可能になりました。
○展望
北海道の地域医療は、慢性的に医療職員不足が持続しています。
地域住民の医療不安を軽減させるには、住民の抱えている疾患だけではなく、その生活背景をも理解した医療が望まれます。
地方の医療を維持するには医師だけでは困難で、看護師はじめ病院職員及び他病院医師との連携協力が必要です。
(文責 医師 小笠原 浩二)
お問い合せ先:天塩町立国民健康保険病院
【電話】(2)1058
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