■令和5年度決算“健全”
(1)実質赤字比率(2)連結実質赤字比率
(1)は町の一般会計、(2)は町の全会計の1年間の赤字の状況を示すものです。
(3)実質公債費比率
町の全会計の公債費(借金)だけでなく、町が加入している団体(一部事務組合や広域連合)の借金を加えた額が、町財政に及ぼす負担割合を示すものです。
(4)将来負担比率
町の全会計、加入団体まで含めて、将来的に町が負担する債務などの状況を示すものです。
(5)資金不足比率
企業会計の赤字の比率を示すものです。病院事業会計におい資金不足が発生しましたが、国が定めた早期健全化基準を下回り、財政健全化法上において、健全段階となっています。
財政健全化指標とは、国が定める上表の5つの指標をいいます。
自治体の財政破綻を未然に防ぐため、全国の自治体で毎年作成し、その自治体の財政健全度を公表しています。
▽病院事業会計で資金不足
(1)実質赤字比率
(2)連結実質赤字比率
(5)資金不足比率
一般会計、特別会計において、単年度の実質赤字はありません。
また、企業会計においては、病院事業会計で6792万6千円の資金不足が発生しました。
・特別会計…国保、後期高齢者医療
・企業会計…下水道、病院
▽計画的に借金の返済が進む
(3)実質公債費比率
この指標には、町が借り入れを行った借金だけではなく、町が加入する消防や水道企業団、下水道、衛生、廃棄物処理、介護保険などの一部事務組合や広域連合の借金(奈井江町分)も含めて計算します。
これまでの借金の返済(公債費の償還)を計画どおりに行っています。
▽将来にわたる負債は
(4)将来負担比率
町の会計、加入団体の公債費の償還を計画的に進めておりますが、役場庁舎建設に伴い、地方債残高が増加したことにより、前年度に比べて51.7ポイント増加しました。
▽町財政の今後の見通しは
町では、まちづくり計画を行政運営の基本に置き、計画的な事業の推進に努めていますが、病院事業会計の資金不足、人口減少、少子高齢化、公共施設の老朽化など、多くの課題に直面しています。
特に病院経営の健全化は喫緊の課題となっており、経営強化プランに基づき、持続可能な病院経営の確立に努めて参ります。
今後も、町の事業の増減や、国全体の経済情勢、地方への財源配分により、単年度の指標が増減することも考えられますが、町民の皆さんのご理解とご協力のもと、健全で安定的な行財政運営を行っていきます。
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