文字サイズ
自治体の皆さまへ

見つけた! まちのゼロカーボン Vol.5

8/28

北海道奥尻町

まちのゼロカーボンを見つけました!
今回は、奥尻町でブルーカーボンの推進に熱心に取り組んでいる、4名の漁師さんにお話を聞きました。
ゼロカーボンの達成には、温室効果ガス(二酸化炭素など)の「排出量」を減らす取組み、「吸収量」を増やす取組みの両方が必要です。今回ご紹介するブルーカーボンは、「吸収量」を増やす取組みの一つです。
ブルーカーボンとは、藻場や浅場等の海洋生態系に取り込まれた炭素のことです。ブルーカーボンの主な吸収場所として、・海草藻場・海藻藻場・湿地・干潟・マングローブ林があり、こうした場所は「ブルーカーボン生態系」と呼ばれています。
「二酸化炭素を吸収する」というと、森林をイメージする人も多いと思いますが、海の中でも光合成によって二酸化炭素を吸収しています。そのため、ブルーカーボン生態系の保全や拡大も、ゼロカーボンの達成には重要です。
今回、お話を聞いた漁師さんがブルーカーボンに取り組んだきっかけは、未利用であった海藻「ホソメコンブ」の試験的な養殖でした。予想以上の成長結果から商品化にチャレンジし、現在では「奥尻町ゼロカーボンシティ宣言」に賛同し、ブルーカーボンの取組みとして養殖を行っているそうです。
今後は、こうした取組みを藻類全般に広めていくほか、Jブルークレジットの獲得(吸収した二酸化炭素の量がクレジット化され、販売することができます)を目指していくそうです。
また、今年は夏の暑さで海水温が上がり、ワカメの種苗が育たず、天然の海藻の成長も悪かったため、海藻を餌としているウニの身入りも思わしくなかったそうです。漁師さんたちは、気候変動が海の中まで影響していることを日々実感しており、それがこうした取組みを進めていく力となっているように感じました。
ブルーカーボン生態系の保全・拡大は、海の中だけでなく、私たちの豊かな生活を守ることにもつながります。今後の更なる取組みの拡大を応援しています!

お問い合わせ先:ゼロカーボン推進課
【電話】01397-2-3410

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU