毎年冬に太っても雪が解けたらたくさん動くので自然と元に戻っていたのに、だんだんやせにくくなったという声をよくお聞きします。それは、加齢や生活環境の変化が原因かもしれません。肥満はメタボリックシンドロームや生活習慣病の温床です。生活習慣をリセットして、すっきりボディにチェンジしましょう!冬の体重増加を抑えれば、来年の夏は少しスマートな自分になっているかもしれません。冬こそチャンスです!
○BMI(体格指数)で自分の体型をチェックしてみましょう
BMI = 体重kg ÷ 身長m ÷ 身長m
※やせすぎは骨量や体力の低下に注意が必要です
○加齢で太りやすくなる?
年齢とともに代謝機能が落ち、基礎代謝量が減ってきます。この主な要因は筋肉量の減少です。筋肉量は30歳以降、鍛えなければ減っていきます。基礎代謝の低下に伴い、消費エネルギーも減っていきます。若い頃と同じ活動量だとエネルギーが余って太りやすくなるのです。
○ポッコリお腹にご用心
肥満で問題になるのは内臓脂肪です。実は、内臓脂肪は適正量なら「血圧や中性脂肪を下げ、動脈硬化を防ぐ働きのある物質」を分泌するのですが、増えすぎると一転して「血圧や血糖を上げ、血栓を作り、動脈硬化を進める物質」を分泌します。これが将来、深刻な病気を招く原因になります。
内臓脂肪がたまっているサインは腹囲(おへそ周り)で、男性85cm以上、女性90cm以上が目安です。お腹の肉がつかめるのは皮下脂肪で、内臓脂肪はつかめません。見た目は太っていないのに、お腹周りだけ大きくなっていたら危険です。
○2kg、2cm減らして体をリセット
内臓脂肪は増えやすい一方、減らしやすい特徴もあり、生活習慣を見直して体重を3~5%ほど減らすと内臓脂肪も減り、検査値の改善が期待できます。急激なダイエットは体に負担がかかる上に逆戻りしやすいので、まずは2kgを目標に減らしてみましょう。内臓脂肪2kgは腹囲2cm分に相当します。体をリセットする生活を始めましょう。
○成功のためのヒント
1.目につく場所に体重計を置き、毎日測って記録する。スマホアプリ活用もおすすめ。
2.睡眠不足はダイエットの敵。規則正しい生活で日中はしっかり活動を。
3.夕食は軽めに、朝食はしっかり。間食や脂質の多いメニューは明るいうちに。
4.座りっぱなしを避け、こまめに立ち上がる。今より10分長く歩く。
5.保健センターのダイエット教室やサーキットトレーニングなどに参加する。
6.保健師や栄養士と個別に相談し、自分に合う方法を見つける。
(5と6のお問合せ先は、保健センター【電話】32-2412保健師まで)
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