【特集】室蘭市パートナーシップ宣誓制度(2)

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■性のあり方の多様性
《SOGI》
どの性別を恋愛の対象とするかを表す「性的指向(Sexual Orientation)」と自分の性別をどう思っているかを表す「性自認(Gender Identity)」の頭文字を取った略称でSOGI(ソジ・ソギ)と称されます。
LGBTもSOGIの一部であり、異性愛も性的指向のうちの1つで、性に違和感がないことも性自認のうちの1つです。
どんな性別の人を好きになるか、自分がどういう性だと認識しているかという状態を指すため、すべての人が含まれます。

《性はグラデーション》
☆の位置は一人一人違います。皆さんはどこに☆がつきますか?

■カミングアウトとアウティング
《カミングアウト》
自分の性的指向や性自認について、自らの意思で相手に伝えることです。自分らしく生きるための手段の1つであり、自分の性を受け入れ肯定する行為です。

▽カミングアウトを受けたときのポイント
・カミングアウトしてくれたことへの感謝を伝える
・何かサポートできることはないか聞く
・第三者に伝えて良いこと、伝えないでほしいことを確認する
・本人の了承なしに第三者に口外しないことを約束する
※カミングアウトを受け止められない場合は、本人に伝えアウティングにつながらないようにしましょう。

《アウティング》
本人以外の人が、本人の意思に反して他者に伝えたり、それと分かるような言動をとること。本人の同意なく第三者に暴露することは、善意であってもアウティングになります。

▽アウティングは人権侵害です!
誰に、どのタイミングで、カミングアウトするかは本人が決めることです。
アウティングにより本人が深く傷つき、精神疾患の発症や自殺に追い込まれるなど、人権を侵害する行為とされています。

■市の理解促進に対する取り組み
性的マイノリティ(LGBT)への理解に関するアンケートを実施
昨年2月、市民を対象に「室蘭市男女平等参画に関する市民アンケート」を実施し、市民の意識を調査しました。

Q：性的マイノリティ(LGBT)について、どの程度知っていますか。

Q：あなたは性的マイノリティの人と関わった経験はありますか。または、あなた自身が性的マイノリティですか。

約5割の人が「性的マイノリティ(LGBT)」について意味を知っており、また、関わったことがある。自身が性的マイノリティ(LGBT)かの設問に、約1割の人が「はい」と答えています。

■誰もが自分らしく生きることができるまちへ
室蘭市パートナーシップ宣誓制度の導入により、新たな一歩を踏み出した本市ですが、さらに転出時でも受領証などを引き続き使用できる自治体間連携協定の促進や性的マイノリティの理解を深めるためのセミナーなどを随時開催していきます。
また、日常のさまざまな場面の生きづらさ解消や困難を取り除くよう、学校、企業、病院などの各関係機関に働きかけていきます。
一人一人が多様な性のあり方を受け入れ、誰もが自分らしく生きることができるまちづくりについて、一緒に考えていきましょう。