授業改善の取り組み着実に成果―令和5年度 全国学力・学習状況調査結果報告―

5／31

本市では、第1次富良野市教育振興基本計画の基本理念「自立と共生の未来を拓く心豊かでたくましい人を育む」のもと、教育の原点である知・徳・体の調和のとれた子どもたちの着実な育成を基本に「すべては子どもたちのために」を合い言葉に、子どもたちの無限の可能性を伸ばす教育の充実に努めてきました。今回の調査結果を受け、今後も、これまでの取組の成果を生かしつつ、児童生徒の確かな学びの定着に向けて着実な取組を継続するとともに、学校・家庭・地域が連携し学力向上に努めていきます。

■調査結果の概要
小学6先生は国語、算数で全国平均正答率と同等、中学3年生は国語、数学、英語で全国平均正答率と同等という結果になりました。このことは、道教委事業(授業改善推進チーム活用事業[令和2～4年度])による小学校のTT指導、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善、学校司書の配置による読書活動の推進、小中連携の取組、キャリア教育の推進、小規模校での個別最適化された学びの充実、教職員の加配による指導方法工夫改善の取組、特別支援教育支援員の配置、長期休業中の「学習サポート」による学習内容の着実な定着、「イングリッシュキャンプ」等による外国語教育の推進、演劇手法を取り入れたワークショップによるコミュニケーション能力の向上、GIGAスクール構想に基づくICT活用の推進による成果であると考えられます。

■改善のポイント
調査結果を踏まえ、学力向上に向けた質の高い教育活動の展開を推進します。
・学校全体で推進していくため「学力向上推進委員会」を組織し、きめ細かく指導の改善充実を図ります。
・1時間ごとの授業を大切にし、身に付けるべき資質・能力を、単元や題材などのまとまりを見通して到達させるための手立てを講じます。
・根拠に基づいて考えたり話したりする場面を積極的に取り入れるよう工夫します。
・子どもの理解の状況を丁寧に見取り、実態に即した意図的な働きかけを行います。
・児童生徒が「分かった、できた」を実感できるように授業の最後に「まとめ」と「振り返り」を位置付けます。
・児童生徒の家庭学習の状況を的確に把握し、児童生徒や保護者に対して適切に支援するとともに、学習内容の確実な定着や家庭での学習機会を確保するための家庭学習や課題を設定します。

■令和5年度　全国学力・学習状況調査　概要
▽目的
全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の継続的な検証改善サイクルを確立する。

▽対象者と内容
小学6年生・中学3年生を対象に国語、算数・数学、英語(中学のみ)の教科。生活・学習習慣に関することを調査。

■各教科の成果と課題
《小学6年生》
国語：中心となる語や文を見つけて要約することは、比較的できている。自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫することに課題がある。
算数：式を日常生活に関連付けて読み取ることはできている。図形の性質や計量について考察することに課題がある。

《中学3年生》
国語：聞き取ったことを基に、自分の考えをまとめることはできている。情報と情報との関係について理解することに課題がある。
数学：基本的な計算技能は身についている。問題解決の過程や結果を振り返って考察することに課題がある。
英語：日常的な話題、短い情報を正確に聞き取ったり等はできている。
文章の概要を捉えたり、自分の考えや理由を表現することに課題がある。

■教科調査(国語、算数・数学、英語[中学生のみ])

■質問紙調査(小学生、中学生、各学校)

■富良野市の学校ではこんな取り組みをしています
・全国学力・学習状況調査
・ほっかいどうチャレンジテスト
・NRT標準学力調査、WEBQU
・学校改善プラン・学力向上プラン
・TT(ティーム・ティーチング)、少人数指導、習熟度別指導
・放課後学習・長期休業中の学習サポート
・小中連携
・GIGAスクール構想に基づくICT環境整備(タブレット・デジタル教科書・実物投影機等)
・授業改善・公開授業
・学力向上の取組
・新しいかたちの学びの授業力向上推進事業の取組
・学習習慣・家庭学習・生活習慣
・学習規律
・コミュニティ・スクール・地域学校協働活動
・読書活動・学校図書館
・家庭学習・家庭教育・家庭との連携
・英語教育・外国語指導助手
・学校評価・学校関係者評価
・特別支援教育
・支援員の配置

■子育てをがんばる保護者のみなさまへの応援リーフレット
調査結果に基づいた、家庭での学力を育てる9つのポイントを紹介しています。
富良野市公式ホームページで公開しています。

問合せ：教育振興課
【電話】39-2320