■子どもたちが考えるまちの未来
富良野市教育委員会主催の「第17回富良野市子ども未来づくりフォーラム」が11月21日に開かれ、市内8校が、文化会館サンエーホールで学習成果を発表しました。子ども未来づくりフォーラムは、まちの未来を担う子どもたちが、直面する課題に対して、日ごろから感じていることや、自分たちにできることは何かを、さまざまな立場の大人から話を聞いてまとめたものです。学習を通じて「ともに考え、行動し、つくる」というまちづくりの面白さを経験した子どもたちが、発表の中に出てくる「富良野が大好き」という思いを原動力にこれからのまちづくりの担い手として、成長していくことが期待されます。
▽布部小中学校(小6・中1・2年生3人)
・富良野ブランドの秘密~富良野と仕事~
今年度で布部は閉校になりますが、私たちはこれまで富良野で働く多くの方々に協力していただき学習してきました。そこでの体験やインタビューを通して、「富良野と仕事」について考え、働きがいのある富良野を目指した提案をしました。
・ここがグッド!
富良野らしさの良さを、自然の中で働く人の声や体験を通して調べた事が、立体感となり素晴らしいと感じました。仕事のPR動画や専門学校の提案は、「住みたいまち」の魅力へとつながるヒントを大いにいただきました。3人で臨む姿、印象的でした。
発表の感想:富良野市議会議員 家入 茂さん
▽鳥沼小学校(3・4年生8人)
・鳥沼じまん調査隊!
鳥沼地区のよいところをいくつかピックアップし、総合的な学習の時間に調べてまとめました。その中で、もっとよくなるためにはどうしたら良いのかを考え、自分たちにできることに取り組んでみました。
・ここがグッド!
みんなはっきり元気に発表していてとても立派でした。クイズが楽しかったです。4つの自慢を教えてもらいましたが、地域から愛されている鳥沼小学校のこどもたちが何よりも「鳥沼じまん」ではないかと感じました。
発表の感想:富良野市教育委員 渡辺 啓子さん
▽樹海学校(5・6年生6人)
・樹海の防災~自分と大切な人の命を守るために~
樹海学校で行っている防災に関わる活動や、児童生徒へのアンケートを基に、地域の防災について考えました。学校や地域の防災意識を高める取り組みや、課題に対する対応策などについて発表しました。
・ここがグッド!
「富良野市防災ガイドマップ」をもとに「樹海ハザードマップ」を作成するなど様々な取り組みについて大変感銘を受けました。地域の防災リーダーとして活躍する礎になったと思います。将来、防災力向上の一翼を担ってくれることを期待しています。
発表の感想:富良野市役所総務課 倉橋 智博さん
▽富良野小学校(6年生57人)
・富良野市の未来のために
「富良野の魅力で観光客を増やす」「富良野の魅力を活かして人口を増やす」の2つのテーマで発表しました。
・ここがグッド!
子どもたちも人口減少に危機感を感じていることに、今からでも対策を講じなければと強く考えさせられました。若者が地域外に出ていくことを防ぐための取り組みは未来のために必要だと思いました。提案は具体的な実現に向けて参考にします。
発表の感想:富良野商工会議所専務理事 大玉 英史さん
▽扇山小学校(6年生47人)
・ふらの学2023
教育、土地利用、人口対策、イベントの観点から富良野の未来について考えました。
・ここがグッド!
学校閉鎖により、フォーラム当日の発表は叶いませんでしたが、参観日で子どもたちの成果を見ることができてよかったです。子どもならではの視点の意見で楽しく拝見させていただきました。
発表の感想:扇山小学校PTA副会長 谷田 睦美さん
▽麓郷小学校(3・4年生8人)
・麓郷、冬の観光大作戦
麓郷、観光OFFシーズンの冬に、もっと人を集めようと、子どもたちがアイデアを出し合いました。
・ここがグッド!
発表は麓郷愛が感じられ、素晴らしかったです。観光における繁忙期と閑散期に対する提案もあり、特に冬のイベントに関する面白いアイデアが印象的でした。地域の大人たちと協力し、できることから取り組んでみると、興味深い結果が生まれるかも。
発表の感想:富良野青年会議所理事長 中村 靖教さん
▽山部小学校(5・6年生11人)
・山部アピール大作戦!
今年度は、太陽の里を多くの人にアピールするには、どんなことができるか考え、提案しました。
・ここがグッド!
山部アピール大作戦ということで昨年は、太陽の里の古びた看板に着目しました。今年は芦別岳のキャラクターグッズ作りとフォトコンテストの開催でPRしようと考えてくれました。子どもたちの発想を、私達が形あるものに作り上げようと思います。
発表の感想:山部まちおこしネットワーク理事長 吉中 文也さん※
▽東小学校(5年生39人)
・誰一人取り残さない富良野~SDGsを学んで~
SDGsを学び「誰一人取り残さない」というキーワードを知りました。誰一人取り残さない富良野を実現するために、たくさんの方にご協力をいただき、私たちにできることを実践しました。
・ここがグッド!
最初の話し合いをもとに、相手に合わせた取り組みや伝え方の工夫、電話でお願いする時の緊張した様子、一つ一つみんなで解決していったんだなぁ、と思いました。2030年に向けて、身近で取り組めることなどを気づかせていただきました。
発表の感想:富良野市議会議員 松下 寿美枝さん
■富良野市子ども未来づくりフォーラムの発表を見ることができます。
富良野市公式YouTubeチャンネル(本紙二次元コード参照)
問合せ:教育振興課
【電話】39-2318
※「吉中 文也さん」の「吉」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
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