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令和6年度 教育行政執行方針(2)

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北海道小平町

■豊かな心と健やかな体の育成
子どもたちの健やかな成長と心豊かな未来のためには、児童生徒が互いを尊重し、個性の伸長を図りながら、基本的な倫理観や規範意識を身に付け、自らの生き方を主体的に考えることができる力を育むとともに、ふるさとを愛する心などを育成することが大切であります。
このため、自他の持っている良さを大切にし、思いやりの心を育んでいけるよう、道徳教育の充実を図るとともに、読書、ボランティア活動などあらゆる教育活動を通して、自立心や自律性、思いやりの心を培かい、豊かな人間性や社会性を育む教育を推進してまいります。
いじめやネットトラブルにつきましては、未然防止と早期発見・早期解消のため、町及び各学校で策定している「いじめ防止基本方針」に基づいた取り組みや学校・家族・地域といった集団の中で自己の有用感を感じながら、感動や達成感を共有できる取り組みを実施することとし、いじめ、差別、偏見等の防止に向けて、学校・家庭・関係機関と連携し、引き続き取り組みを進めてまいります。
体力は、子ども達の活動の源であり、健康の維持のほか意欲や気力といった精神面の充実に大きくかかわっており、豊かな人間性や自ら学び自ら考える力といった「生きる力」の重要な要素となるものであります。したがって、運動不足や不適切な生活習慣は、単に運動面にとどまらず、肥満や生活習慣病などの健康面、意欲や気力の低下といった精神面など、子どもが「生きる力」を培う上で悪影響を及ぼすことから、各学校において児童生徒が積極的に心と体の健康意識を高め、将来健康であるための正しい知識と行動を身につけることができるよう、学校での体育授業や体力づくりの充実に努めてまいります。
食育の推進としての学校給食については、地域の食料生産や食文化等に対する理解を深めるため、引き続き地場産品を活用した「ふるさとおびら」を感じられる給食の提供に努めるとともに、施設や配送の衛生管理に留意するなど、安全で安心な給食運営に努めてまいります。
健康教育の推進については、健康でいきいきとした生活を送るために、学校や家庭、地域と連携し、就学時前からの望ましい生活習慣、食習慣、運動習慣を確立するための健康教育を推進してまいります。

■魅力ある学校づくりの推進
学校運営については、各学校が抱える課題が複雑化・多様化する中、これらの課題に的確に対応し、学校運営を円滑に推進していくためには、教職員一人ひとりの資質能力の向上に加えて、学校の運営組織体制や指導体制の改善・充実を図り、組織としての教育力や課題解決力を高めていくことが、より一層重要となります。各学校が主体性をもち、創意工夫に満ちた教育を進めるため、学校としての組織運営体制が万全で健全な学校運営がなされ、教職員が一体となって学校づくりができるように支援してまいります。
また、学校における働き方改革につきましては、教員が健康でやりがいを持って働くことをはじめ、授業とその準備に集中できる時間や児童生徒と向き合う時間を確保しつつ、教員の負担を減らすことが求められています。そのため第2期小平町アクションプランに基づき、学校業務の効率化や平準化及び教職員の意識改革を進めるとともに、中学校部活動の地域移行についても、令和5年度に立ち上げた地域検討会において、今後の部活動のあり方について協議・検討を進め、令和7年度には提言をいただけることとなっております。
加えて、校務支援システムの導入により、教員が児童生徒と向き合える環境を整え、学校の働き方改革を支援してまいります。
児童生徒の学校内外での安全を確保するため、自らの安全は自ら守ることを基本に、学校、家庭、地域や関係機関が連携し、交通安全や防犯、防災等の安全確保に係る教育を進めます。また、児童生徒が安全に通学できるよう通学路の安全点検やスクールバス等による児童生徒の安全な通学に努めてまいります。
学校施設・設備の充実につきましては、児童生徒が安全・安心な施設環境で快適に学ぶことができる学校づくりを推進するため、本年度各小・中学校・幼稚園・おにしかこども園・給食センターへのエアコンやスポットクーラー等の冷房設備の導入により猛暑に対する熱中症対策を講じてまいります。同時に学校営繕につきましても、計画的な改修・修繕をすすめていくとともに各小学校の屋外遊具の整備にも着手していく考えでございます。
教職員は、本町が目指す教育の姿の実現に向けた取り組みとして、教育研究所の活用を含め、一人ひとりの資質・能力の向上や学校の危機管理・感染症対策への確実な対応、そして服務規律の遵守等の徹底を図り、また、いじめや不登校等の問題に関しては、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等と連携を構築し、保護者や地域から信頼される教職員を目指してまいります。

■地域社会全体で学びを支える体制づくり
学校と家庭、地域が課題や目標を共有し、地域とともにある学校づくりを目指すコミュニティ・スクールの活動を引き続き展開し、地域学校協働本部が学校と地域をつなぐことにより、本町の自然環境や人材、まちづくりの取り組みなど豊富な教育資源を活用し、個性豊かで小平町を愛し、小平町に誇りを持つ子どもを育む教育の充実に取り組んでまいります。
幼小中連携教育の推進については、小平町幼小中連携委員会が中心となり、幼稚園3年間・小学校6年間、そして小平中学校3年間へ「学びのつなぎ」や「連続した支援」へとつなげるため、幼稚園から小学校・中学校までの12年間を系統的・継続的に指導する方法により幼小中連携を推進してまいります。

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