決算は9月6日開会の市議会定例会で審議されています。
令和5年度決算のページは10月2日以降に公開予定です。
市ホームページID.1003561
■一般会計の収支
・〈 〉は前年比。
・歳出の各項目には関係する職員の給与費を含めています。
▽歳入
総額917億9046万円〈1億5982万円↑〉
令和4年度と比較して、市債などが増加した一方、国庫支出金などが減少しました。
・市債:公営住宅建替事業費や体育施設整備費などが増加。
・国庫支出金:新型コロナウイルス感染症対策関係交付金などが減少。
▽歳出
総額902億5213万円〈6億7488万円↑〉
令和4年度と比較して、民生費や教育費などが増加した一方、商工費や衛生費などは減少しました。
・民生費:価格高騰重点支援給付金給付費などが増加。
・教育費:大空地区義務教育学校整備費や動物園施設整備費などが増加。
・商工費:空港整備費などが減少。
・衛生費:新型コロナウイルス予防接種費などが減少。
▽歳入と歳出の差引額
令和5年度中に完了せず、令和6年度に繰り越した事業の財源8974万円もここに含まれています。
これを除く実質的な黒字額は、14億4859万円でした。
■特別会計の収支
市の会計には、一般会計のほか、国民健康保険会計や介護保険会計、ばんえい競馬会計など、全部で6つの特別会計があります。
特別会計は、利用者が負担する保険料や使用料などが主な財源で、収入と支出の関係を明確にするため、一般会計と区分して経理を行っています。
特別会計の決算額は下表のとおりです。
表 一般会計と特別会計の決算
■これからの帯広市の財政
自治体の財政状況を示す指標として、4つの健全化判断比率があります。各自治体にはこれらの指標の公表が義務付けられています。(下記)
帯広市の財政は、いずれも早期健全化基準を下回っており、健全な状況を維持しています。しかし、高齢化の進行などに伴う社会保障費の増加や、公共施設の老朽化に加え、物価高騰への対応などの課題があり、今後も厳しい財政状況が続くことが予想されます。
限られた財源の中で、事業の選択と集中を図りながら、将来を見据えた各種施策の推進に取り組み、まちづくりを進めていきます。
(1)実質赤字比率
市の標準的な収入に対して、普通会計※1の実質的な赤字額がどのくらいの割合を占めるかを示す指標。
令和5年度:黒字決算のため、算出なし
(2)連結実質赤字比率
実質赤字比率に、その他の特別会計や企業会計の実質的な赤字額も含めて算出した指標。
令和5年度:黒字決算のため、算出なし
(3)実質公債費比率
一般会計などが負担する長期の借入金の返済やそれに準ずる支出が、市の標準的な収入に対して、どれくらいの割合を占めるかを示す指標。
実質公債費比率の推移
令和5年度:8.2%(健全な状況)
(4)将来負担比率
一般会計などが抱える実質的な負債の残高が、市の標準的な収入に対してどれくらいの割合になるのかを示す指標。
将来負担比率の推移
令和5年度:22.2%(健全な状況)
※1 普通会計…全国の自治体の財政状況を比較するための会計基準。帯広市では一般会計に中島霊園事業会計を加えたもの。
※2 早期健全化基準…財政破綻を防止するために設けられた危険水準を示す。4つの健全化判断比率のうち、1つでも基準を上回ると、財政の健全化に取り組む必要がある。
問合せ:財政課(市庁舎5階)
【電話】65・4106
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