9月27日、幌加内小学校2年生4名と担任の先生お二人が5月16日に行った「生活科授業」の第2弾として「さつまいも収穫」を体験しました。センター研究員が収穫の手本を見せ、生徒4人が丁寧に慎重に2株ずつを掘り取りました。互いに手伝いあう微笑ましい姿も見られました。楽しくてためになるいいお勉強でしたね。もちろん掘ったさつまいもは「お持ち帰り」。お土産にご家族も喜んだことでしょう。
何度か土の成分分析のことを記載しました。「多すぎる成分があれば肥料のその成分は減らしましょう」「足りない成分は多めに施用しましょう」これは農地でも家庭菜園でも同じですね。
さて、畑を耕すに時家庭菜園ではスコップを使いますが、射しこんで硬い所にぶつかりませんか?
石でなければ硬い層があるということで、「耕盤層」と言います。
どれくらい硬いかを調べる専門の器具が「山中色硬度計」です。
土に深い穴を掘ると層がいくつかに分かれています。
それぞれの硬度を調べます。
メモリがあるのでそれを記録します(単位はmm)。低い方が柔らかく、高いと硬いということです。農地では硬ければ深耕や心土破砕が必要です。
目安は「~20mm=根が良く伸びる」「25mm~=根が殆ど伸びない」下表は一例で2層目が「耕盤層」です。突き破らないと根は伸びず、排水性も不良です。
・土壌断面調査票
予定作物:草地
「ワンポイントアドバイス」で「身近な生薬」というタイトルでいくつか紹介してきました。今回は当センターで地域適応性試験を実施している「生薬」を紹介します。
●当帰
生育期間:2年
使用部位:根、根茎
薬効:強壮、鎮静、鎮痛、貧血症等
栽培適地:気候はやや冷涼、排水良好土壌。調整加工が長いので豪雪地は不向き
●薬用シャクヤク
生育期間:5年
使用部位:根
薬効:鎮痛、陳痙(ちんけい)、冷え性等
栽培適地:気候は寒暖ともにOK、病害や成分が高まる等で寒冷地が適地
●ハトムギ
生育期間:1年
使用部位:種皮を除いた子実
薬効:水分代謝を調節し、関節や筋肉の腫れ、神経痛・関節痛・筋肉痛などの病変改善や胃腸病改善
栽培適地:排水性・保水性ともに優れ、日当たりがいい肥沃地。北海道は名寄市が北限とされる。
※1 当帰や薬用シャクヤクは単品でなく、色々な生薬と混和して色々な「漢方薬」になることが主。ハトムギは単品で「お茶」等がある。
※2 病害虫防除薬や除草剤は使える数が少ないので注意。
幌加内町の将来に向けて試験研究中!
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