■農業技術センター ワンポイント 知恵袋!
テーマ:身近な材料で薬用酒
薬用酒と言えば薬用植物が原料とお思いでしょうが、実は身近な植物で効果の期待できるものがたくさんあります。
・果物
ウメ(疲労回復)、スモモ(疲労回復)、キウイ(疲労回復)、さくらんぼ(鎮静効果)、リンゴ(疲労回復)、みかん類(食欲増進)等々
・庭先の植物
タンポポの花(食欲増進)、バラの花(催眠作用)、フキノトウ(健胃)、クマザサ(精神安定)、ヨモギ(心臓)、アロエ(便秘、不眠)、等々
・キノコの仲間
サルノコシカケ(制ガン作用)、マイタケ(制ガン作用)、シイタケ(動脈硬化)、ホンシメジ(高血圧、強壮)
(以上、日本園芸協会 薬草ガーデン講座より)
まだ他にも色々ありますが、ごく身近なものを選んで記載しました。
キノコ類は間違って類似した毒キノコを使わないように確認して下さい。
■ネギを数本事務所入り口に前に寝かせてたら
昨秋、試験圃で栽培されたネギをセンター事務室入り口に置いておいたら…新葉が立ち上がりました。
根は切られてますが、ネギ自体はまだ呼吸をし、頑張って生きています。凄い生命力ですね。他の植物でも枯れなければ同じようになりますね。
これは重力感受性という性質が働くことで根は下へ、葉は上へ伸びるということです。動物にもあり、内耳の耳石器官と半器管が平行を保つという仕組みです。
難しい話はさておき、ネギは植えつけ時に斜めに移植しても垂直に立ち上がります。信州地方の「松本一本ネギ」はこの立ち上がる性質を駆使して栽培します。生育途中で植え替えして斜めに植え、上に伸びようとするネギにストレスがかかります。ここが重要で、ストレスによって甘味が増すのと同時に 白い部分が曲がって育ち、柔らかくなるそうです。
ストレスをかけて…他の作物でもありますね。高糖度トマトは水分ストレスや塩類ストレスをかけて水分の吸収を抑え、甘みが増すトマトのことです。水分ストレスは排水不良土壌では効果が薄れます。また尻腐れになりやすいので注意!
<この記事についてアンケートにご協力ください。>