■硬い土、水はけの悪い土地は嫌ですね
農地でも家庭菜園でも土の成分・養分がどうか気にしますよね。大事なことです。そして大事なことはもう一つ、「根が伸びやすいか」「水はけはいいか」の「土壌物理性」です。もちろん皆さん、硬い土、水はけの悪い土は作物に良くないこと理解されてます。農地は「心土破砕(サブソイラー)」「深耕」(プラウ)、家庭菜園では「スコップの深さまでは耕す」等の努力をされてます。
◎耕盤層はいらないね
農地ではトラクタ-走行することで一定の深さに硬い層ができます。「耕盤層」(こうばんそう)とか「犁底盤」(りていばん)と言いますが、この層が厚く硬いほど根が伸びず、水はけは劣ります。また深耕していてもさらに下に耕盤層があればやはり同じことです。
◎測定してみよう
農地で土の硬さを調べる道具が右の山中式土壌硬度計です。挿すことによってバネが縮み、縮んだ長さが土の硬さを表します。0 ~ 40mmの範囲ですが、20を超えると根が伸長しづらくなります。水の通りも悪いですね。
さらに記録用紙を装着し、挿して深さ60cm程度までの硬度を測定できるのが貫入式硬度計です。
測定単位はMpa(メガパスカル)で圧力を表す抵抗値です。Mpa1.5が山中式硬度計20とほぼ同じレベルです。その右図は昨年度のある試験の土壌硬度を調べたものです。深さ20cmに薄いながら硬い層があります。これを破ればいいのです。
作物も足をゆっくり伸ばせる環境にしましょう。
貫入式硬度計は当センターにはありませんが「山中式硬度計」はあります。ご希望の方はセンターにお問い合わせを!その際、60cm深の穴を掘っておいて下さい。
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