里親と聞くと、「養子縁組をして実の子として育てる」「子どもが自立できるまで育て上げる」ものだと思っていませんか?
たしかに、予期しない妊娠などで親が子どもを養育することができない場合では、そういったこともあります。
しかし、実際には親の病気や離婚、仕事の都合、時には虐待などの理由で一時的に子どもが家族と暮らせない間、親子が再出発できるまでの間、子どもの養育を担っていただいていることの方が多いのです。
里親は、児童福祉法に基づき、こうした事情の子どもを一定期間、あるいは養子として、愛情あふれたあなたの家庭に迎え入れ、家族の一員として養育することを目的としています。
家庭から離れて生活することは、子どもにとって大きな負担となります。もし、子どもたちが住む町に里親がいれば、子どもが住み慣れた町で、通い慣れた学校に通いながら家庭的な養育を受けることができ、子どもの負担も最小限に抑えることができます。
子どもに助けが必要なときに、子どもの近くに里親がいることが望まれています。
なお、養育に掛かる費用は、生活諸費や教育費が支払われます。
■里親になる要件
・子どもの養育について理解や愛情をもっていること
・経済的に困窮していないこと
・希望者と同居人が欠格事由に該当していないこと
・北海道(帯広児童相談所)が行う所定の研修、実習を受講修了すること
■里親の種類
◇養育里親
保護者が不在となった児童、保護者が監護不適当であると認められた児童(要保護児童)を養育する里親
◇専門里親
児童虐待などの行為により心身に有害な影響を受けた児童や、特に支援が必要な児童を養育する里親
◇養子縁組里親
養子縁組によって養親となることを希望する里親
◇親族里親
児童の両親が死亡、行方不明または拘禁などのため、扶養義務者およびその配偶者である親族が養育する里親
問合せ:帯広児童相談所(帯広市東1条南1丁目1番地2)
【電話】(幕)22-5100
<この記事についてアンケートにご協力ください。>