町では、温室効果ガス排出量を削減することを目的とした「平取町地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」を策定しています。この計画では、町が管理する施設において2013年度を基準に省エネ対策と再生可能エネルギーの導入により、2030年度に温室効果ガスであるCO2排出量の40%削減を目指しています。
■2022年度の温室効果ガス(CO2)の排出状況
2022年度の各施設・公用車等によるCO2排出量は2,050tで、基準年度の2013年度と比べ35.3%(1,117t)の減少となり、中期目標値の2,213tを下回る排出量となりました。
しかし、CO2排出量は減少しているものの、逆に施設における電気使用量については、2021年度より大きくなっています。今後、2030年度のCO2排出量40%削減を達成するためには、より一層の削減に向けた取り組みが必要です。
なお、平取町木質バイオマスセンターによる、国保病院・公民館への電気と熱エネルギー供給では、2022年度実績でおよそ242tのCO2排出を削減しました。
▽エネルギー別CO2排出内訳 (単位:t)
■温室効果ガスの排出量削減に向けた新たな取り組み
町は、2022年12月15日に2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。地球温暖化という課題に町民・事業者・町が一体となり、脱炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの導入や省エネルギー活動を積極的に推進するものです。
その取り組みの一つとして、公用車に電気自動車(EV)を1台導入し、ふれあいセンターびらとりに配置しています。温室効果ガスを削減するとともに、「動く蓄電池」としての機能を生かし、イベント等の電源として活躍しています。
また、今年度、ゼロカーボンシティ実現に向けた町全体の温室効果ガス削減目標・再エネ導入目標を設定する「平取町ゼロカーボン推進実行計画」を策定します。平取町は、温室効果ガスの吸収源となる森林が豊かであり、バイオマス資源も豊富であることなど、再生可能エネルギーの導入ポテンシャルが非常に高いことから、地域特性を十分に活かした計画となるよう協議を進めています。脱炭素の取り組みは、次世代を担う子どもたちへ「地球にやさしく、自然あふれるまち」を残していくことにつながります。身近なところでは、食品ロス削減・節電・ごみの分別(リサイクル)など、日常的な取り組みが脱炭素につながります。ゼロカーボンシティ実現に向け、町民皆さまのご協力をお願いします。
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