保健福祉課からのお知らせ
■COPDってどんな病気?
すこやかだよりでは、毎月健康に関する情報をお伝えします。
今月のテーマは「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」です。
みなさんはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)がどんな病気なのか、ご存知でしょうか?
令和6年4月からスタートした健康日本21(第三次)では、COPDの死亡率の減少が目標となりました。また、令和5年度に策定され、令和6年4月からスタートした「第1期 平取町健康増進計画(ホームページ掲載)」では、喫煙対策を重点対策とし、COPDの死亡率(SMR:詳しくは健康増進計画P49をご覧ください。)の減少を目標として掲げています。
では、このCOPDとは、いったいどんな病気なのでしょうか。
▽COPDとは・・・
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、たばこの煙などの有害な物質を長期間吸い続けることで起こる肺の病気です。空気の通り道である気管支や酸素を取り込む肺胞の壁が、ダメージを受けて呼吸がしにくくなる病気です。(左図参照 ※詳しくは本紙をご覧ください。)
気管支に炎症が起きると気管支の壁は厚くなり、空気の通り道が狭くなります。また、気管支の先にある酸素と二酸化炭素を交換する肺胞という組織は破壊され、ペラペラになります。その結果、呼吸がしにくくなってしまいます。
日本では、毎年1万人を超える方がCOPDで亡くなっています。平取町では、COPDで亡くなる方が全国と比較して、男性は約2倍、女性は約4倍高くなっています。
▽「陸で溺れる」ほどの苦しみ!
COPDの主な症状は、しつこい咳や痰、動いた時の息苦しさ、動悸などです。症状が進行するにつれて、平らな道でも息切れをするようになり、やがてこれまでと同じような生活を送ることが困難になります。重症になると「陸で溺れる」と言われるほどの強い息切れが起り、末期では常に酸素ボンベを持ち歩かなければいけなくなります。
慢性閉塞性肺疾患は、肺がんを併発することもあり、その場合、治療はさらに困難となります。一度、COPDになってしまうと健康だった頃の肺に戻ることはありません。
▽COPDの原因
COPDは別名「たばこ病」と呼ばれており、発症する原因の約80%がたばこの煙とされています。また、喫煙者では15~20%、高齢の喫煙者では約50%がCOPDを発症するとされています。
COPDは発症すると完治はしませんが、たばこをやめることで進行を遅らせることができます。
たばこをやめるのが早ければ早いほど、COPDのリスクは軽減できます。本数を減らすのではなく、禁煙することが重要です。
次回のすこやかだよりでは、禁煙のメリットについてお伝えします。
ぜひ、ご一読ください。
お問い合わせ:保健福祉課 保健推進係(ふれあいセンターびらとり)
【電話】4-6112
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