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大切な地域の風景「文化的景観」

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北海道平取町

北海道平取町〈アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流域の文化的景観〉は、国の重要文化的景観のひとつに選ばれています。

■第11回ウレクレク ~風の谷の響き~
アイヌ文化と現代の文化が融合し、一般の方々にもわかりやすい音楽を通して、アイヌ文化の魅力を幅広い世代に親しんでもらうため、AINU MUSIC LIVEが6月15日(土)、二風谷ダム周辺ステージで開催されました。アイヌ語教室の子どもたちのアイヌ語による、映画「となりのトトロ」のオープニングテーマソング「さんぽ」の歌声で始まり、日暮れとともにアイヌ語が湖畔に響き渡りました。
※「ウレクレク」の正式表記は本紙をご覧ください

■マンロー先生を偲ぶ会
6月23日(日)に、二風谷にある旧マンロー邸の庭園で「マンロー先生を偲ぶ会」が催されました。地元有志により平成14年から行われている二風谷ならではの文化継承活動です。
スコットランド出身で後に日本へ帰化した人類学者・外科医であるニール・ゴードン・マンロー氏は二風谷への移住後、主にアイヌの精神文化に関する研究を行い、同時に地域住民への献身的な診療を施しました。二風谷の古老にとっては、幼少時にお世話になったお医者さんであり、想い入れの深い功労者として地域に語り継がれています。
様々なマンロー氏の功績を後世に伝えることを目的として、継続的に偲ぶ会が行われ、令和5年度には20回の節目を迎えました。今年、改めて“ニール・ゴードン・マンロー記念事業”として、ドイツ在住の子孫であるアイリーン・マンロー氏をお招きし、地域住民とともに偲ぶ会を挙行しました。

▽旧マンロー邸
昭和8年に建設された邸宅兼診療所。昭和41年にイギリス大使館の担当官経由で北海道大学に寄付され、平成12年に登録有形文化財に指定されています。平成19年には、重要文化的景観「アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流域の文化的景観」の選定に伴い、敷地一帯が選定範囲に含まれました。
さらに邸宅は「重要文化的景観の形成に重要な家屋として文部科学大臣が定める家屋」としてさらなる保全が図られました。

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