■交流するきっかけの場
第12回ふれあい祭りが開催
ふれあい祭り実行委員会主催による第12回ふれあい祭りが9月22日、町社会老人福祉センターで行われました。
このイベントは2011年から開催されており、障がいのある人も、ない人もお年寄りから子どもまでみんなで支え合いながら生活できるまちづくりや交流のきっかけの場として開催されています。
今年は、手作りのパンや焼きそばなど町内外から8店舗が出店したほか、縁日コーナーや藤原俊和さんによる紙芝居、更生保護女性会によるスコップ三味線など多くのステージ発表も行われました。
実行委員は「障がいを持った人など、お祭りに行きたくても行けない、行きにくいと思っている人のために、参加しやすいお祭りを今まで開催をしてきた。これからも皆さんのために開催していきたい。」と話しており、会場には世代を問わずたくさんの方々が来場し笑顔の溢れるお祭りとなりました。
■労働力不足解消と雇用促進、移住・定住促進にも
町と(株)タイミーが包括連携協定を締結
町と(株)タイミ―(小川嶺代表取締役)は10月8日、包括連携協定を締結しました。
同社のサービス「タイミ―」は、働きたい時間と働いてほしい時間をマッチングする求人アプリで好きな時間に仕事を選ぶことができるサービスを提供しています。今回の協定では、雇用の創出や多様な働き方を推進し、住民の暮らしの満足度向上と地域活性化のため、さまざまな世代の人がスキマ時間を活用することで、町内の人手不足解消や長期的な雇用促進に繋げるきっかけを作ります。また、地域住民との交流や観光をしながら短期間の仕事を募集する「タイミ―トラベル」では、移住を検討している人などが実際にサービスを利用し、就業体験をすることで移住・定住の促進にも繋がることが期待されます。
締結式には、吉備津副町長や同社石橋孝宜執行役員など関係者約20人が出席。町は、道内では6番目、釧路根室管内では初の締結となり、吉備津副町長は「商工会など関係者の皆さまと協力し、町の発展に向けて雇用対策を進めていきたい。」と挨拶。石橋さんは「人手不足解消や移住定住に繋げられるよう町の魅力を伝えるお手伝いをしたい。」と話していました。
■徹夜で70kmを踏破
弟子屈高校伝統行事「第49回 強歩遠足」
弟子屈高校(高野龍彦校長)は10月6日、伝統行事である第49回強歩遠足を開催しました。
悪天候のため1日順延となった6日の深夜1時45分に70キロ出発式を開催。同校を出発し満天の星空の下を歩き始めました。途中、摩周湖第三展望台では摩周湖からの日の出や硫黄山の裾野にかかる雲海を見ながら、川湯温泉駅前までは1人もかけることなく前半35キロを踏破しました。
9時に開催された後半の35キロ出発式では、35キロコースに参加する生徒も集合し、保護者やサポートの方が見守る中出発。川湯温泉を抜け屈斜路湖畔を進み、砂湯や札友内で休憩をはさみながら、美羅尾山麓の直線を乗り越え、16時55分に最後の生徒たちがゴールしました。高野校長から完歩の証書が手渡され、歩き切った生徒たちは充実した表情を浮かべていました。
生徒61人、一般の部には3人が参加。今回もPTA保護者のほか、NPO法人てしかがトレイルクラブなど多くのボランティアの方々がサポートに加わり、地域一丸となっての開催となりました。
来年は第50回と節目の年となります。一般参加やサポートボランティアなど多くの方が関わり、記念となる盛り上がりを期待します。
■完全町内生産へ
町産ワイン初醸造を開始
屈斜路カルデラワイナリーは10月9日、弟子屈初となる町内生産の赤ワイン「テシカ」の醸造を開始しました。
これまで町産の山幸を使用したワインの生産は、池田町や三笠市へ醸造を委託していましたが、同ワイナリーが8月にオープンし、完全に町内生産へと移行しました。
初醸造に使用するブドウ「山幸」の収穫も同日に行われ、収量は約400キログラムで糖度は20度を超えていました。収穫に参加した德永町長も1房1房丁寧に摘みながら「最高のワインができるだろう。」と笑顔で作業を行っていました。
その後、収穫した山幸はワイナリーの醸造室に運び、果実と茎を分ける除梗作業が行われ、果実をステンレスタンクへ次々と入れていきました。約2週間後に搾汁し、来年の冬頃に木樽へと移す予定です。
地域おこし協力隊で製造責任者である木龍奈津子さんは「山幸のおいしさをそのままワインに詰め込めるよう丁寧に作っていきたい。」と話していました。
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